DS 4 のPHEV、EVモードの航続62kmに…2023年型をパリモーターショー2022で発表へ

蓄電容量12.4kWhのバッテリーのソフトウェア制御をアップデート

EMP2プラットフォームの最新バージョン

ヘッドランプに「DSマトリクスLEDビジョン」システム

オプションの「OPERA」仕様が装備を充実

DS4 の E-TENSE
DS4 の E-TENSE全 10 枚

DSは10月10日、『DS 4』のプラグインハイブリッド車(PHEV)「E-TENSE」の2023年モデルを10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022で初公開すると発表した。

◆蓄電容量12.4kWhのバッテリーのソフトウェア制御をアップデート

2023年モデルでは、PHEVパワートレインのうち、蓄電容量12.4kWhのバッテリーのソフトウェア制御をアップデートした。これにより、EVモードの航続を62km(WLTP複合サイクル)に引き上げた。従来の55kmに対して、約13%の拡大となる。

PHEVパワートレインは、直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力180hp)に、電気モーター(最大出力110hp)、「e-EAT8」トランスミッションを組み合わせて、システム全体で225hpのパワーと36.7kgmのトルクを引き出す。動力性能は0~100km/h加速が7.7秒だ。

「EMP2」プラットフォームの新バージョンは、利便性とトランクスペースを損なうことなく、新世代のPHEVパワートレインを搭載するために設計された。より効率を増し、コンパクトでありながら容量を増したバッテリーセルはトーションビームの後ろに配置された。変形可能なビームの後ろに配置されたコンパクトで大容量、かつ効率的なバッテリーを搭載している。

◆EMP2プラットフォームの最新バージョン

DS 4の車台は、DSが属するステランティスのEMP2プラットフォームの最新バージョンがベースだ。EMP2の新しいバージョンは、さまざまな種類のパワートレインに対応できるモジュラー式車台でありながら、新しい表現の自由をデザインに吹き込むという。

EMP2プラットフォームの最新バージョンは、プロポーションと空力性能を両立するために開発された。ボンネットとフェンダーの組み合わせや、2列目シートのフロアを下げることで、アスレチックで空力性能に優れるシルエットを構築しているという。

複合素材やホットプレスされた構造部品の採用をはじめ、空調ユニットなどのコンパクト化が図られ、室内や荷物スペースが拡大された。また、EMP2プラットフォームの最新バージョンでは、軽量化を進めたうえで、最新かつ最も厳しい安全基準に適合するように設計されている。

◆ヘッドランプに「DSマトリクスLEDビジョン」システム

DS4 の E-TENSEDS4 の E-TENSE

DS 4のスリムなプロジェクターヘッドランプには、「DSマトリクスLEDビジョン」システムが組み込まれる。指向性を備えた光源に、左右に2列のLEDで構成されたデイタイムランニングライト(計98個のLED)を組み合わせた。

インフォテインメントシステムは、10インチの「DS IRIS」だ。新しいインターフェースは、スマートフォン同様、アイコンにタッチして操作を行う。DS IRISは、音声とジェスチャーで制御できる。自然言語の音声認識ソリューションによって、乗員の発言内容を理解するパーソナルアシスタントを備えている。

センターコンソールに配置される「DSスマートタッチ」は、指先で操作する画面だ。画面は、ズームイン、ズームアウト、手書き認識などの動きを識別する。システムやマッピングが常に最新の状態で作動するように、更新はクラウドを介して行われる。

◆オプションの「OPERA」仕様が装備を充実

2023年モデルでは、オプションの「OPERA」仕様がアップグレードされた。DSならではの「サヴォア・フェール」を象徴するOPERAのインテリアは、クリオロブラウンのナッパレザーで造られたウォッチストラップシートを装備した。一面に貼られたクリオロブラウンナッパレザーとブラウンアッシュウッドのトリムがラグジュアリーな空間を演出する。

ドアパネルのレザーの質感を際立たせるために、ドアパネルには、革のつなぎ目がわからないように、フランスの伝統技法のステッチ技法が使われた。トリムにはブラウンアッシュ素材があしらわれるなど、内装には数多くハンドメイドが存在する。

OPERA仕様のフロントシートはヒーター、マッサージ、クーラー付き。さらに、カメラを使って前方の路面状況を監視し、それに合わせてダンパーの減衰力を制御する「DS ACTIVE SCAN SUSPENSION」、サンルーフ、ハンズフリーアクセスが可能なパワーテールゲート、ラミネート加工された前後ウィンドウ、ワイヤレス充電、アルミ製ペダル&フットレストも装備している。

《森脇稔》

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