ジープ初のEV『アベンジャー』、欧州で予約受注を開始へ…パリモーターショー2022出品予定

ヨーロッパ市場向けに最適化されたジープのEV

1回の充電での航続は最大で400km

オフロードでも静かでありながら高い走破性

ジープ・アベンジャー
ジープ・アベンジャー全 10 枚

ジープは10月12日、ブランド初のEV『アベンジャー』(Jeep Avenger)を10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022で初公開し、同時に欧州での予約受注を開始すると発表した。

写真:ジープ・アベンジャー

◆ヨーロッパ市場向けに最適化されたジープのEV

アベンジャーは、ジープブランド初のフルエレクトリックSUVだ。ジープは欧州市場において、電動化に舵を切り始めている。すでに、フランスとドイツでのラインナップを、電動化モデルのみとした。さらに2022年の年末までに、欧州のほぼ全ての市場で、ジープのSUVに電動化モデルが用意される予定だ。

ジープは、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「4xe(フォーバイイー)」の成功によって、勢いを加速している。アベンジャーは、ヨーロッパ市場向けに最適化されたジープのEVだ。ジープは2025年末までに、欧州で4モデルのEVを発売する。これを皮切りとして、製品の刷新が進められ、2030年には欧州で販売されるジープは、全てEVになる予定だ。

アベンジャーは10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022においてワールドプレミアされる。そして同日、欧州での予約注文の受け付けを開始。その後、2023年の初めには、欧州のディーラーに並ぶ予定だ。

ジープ・アベンジャージープ・アベンジャー

◆1回の充電での航続は最大で400km

アベンジャーはヨーロッパの各市場に加えて、日本や韓国での販売も予定している。『レネゲード』よりも小型のセグメントに位置づけられるアベンジャーは、ポーランド・ティヒ工場で生産される。イエローとブラックのツートン仕上げのボディには、ジープならではの7スロットグリルや、スリムなヘッドライトが装着されている。

アベンジャーの1回の充電での航続は、最大で400kmになる見通し。クラス最高の最低地上高とブレークオーバーアングル、アプローチアングルを追求する。また、モダンなインテリアには、最新のテクノロジーを搭載。コンパクトでありながら広々とした室内空間を実現しているという。

アベンジャーは、ジープならではの性能を兼ね備えつつ、ヨーロッパ向けに最適化されている。モダンで楽しくてエモーショナルなSUVがアベンジャー、と自負する。高性能でコンパクト、モダンでフルエレクトリックという選択肢を探し求めている顧客がターゲットになるという。

ジープ・アベンジャージープ・アベンジャー

◆オフロードでも静かでありながら高い走破性

欧州市場におけるEVラインナップ攻勢の先陣を切るのが、アベンジャーだ。2022年の初頭、ジープが属するステランティスは、長期事業計画の「Dare Forward 2030」を発表した。

ジープは、ゼロエミッションの未来世界をビジョンとして掲げており、2030年までにヨーロッパで販売する新車の100%をフルエレクトリックとする予定だ。ジープのゼロエミッションビジョンは、ブランド歴史の中で、重要なマイルストーンになるという。

ジープは将来、最もグリーンでエキサイティングなSUVブランドにしていく方針だ。ジープを電動化すれば、通勤のような短距離なら電気だけで移動が可能となり、その一方で、オンロードでの運転の楽しさや効率性はそのままに、オフロードでも静かでありながら、高い走破性を可能にするという。

《森脇稔》

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