新井大輝がラリージャパンに滑り込みでエントリー、WRCに挑戦へ

新井大輝選手 Ahead Japan Racing Teamでラリージャパンに参戦
新井大輝選手 Ahead Japan Racing Teamでラリージャパンに参戦全 9 枚

WRC(世界ラリー選手権)の最終第13戦 フォーラムエイト・ラリージャパン2022まであと僅かとなり、エントリーリストも公表された。その中に新井大輝のエントリー名があり、今シーズン全日本ラリーに出ていない新井がWRCの舞台に戦いを挑む。

2013年からラリー活動を開始した新井大輝。父は言わずと知れた、全日本ラリーやプロダクションカー世界ラリー選手権のチャンピオンも獲得している新井敏弘だ。

大輝は2014年に全日本ラリーにスポット参戦を開始。、オーストラリア選手権に出場し、2015年はトヨタが公募したTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに選出された。ヨーロッパに派遣され、2018年までヨーロッパラリー選手権やWRCに参戦する。2019年に国内復帰して、全日本ラリーに参戦しながらヨーロッパ選手権にもスポット参戦している。2019年11月に、WRC日本戦2020年開催に向けてプレイベントとして行われたセントラルラリーには、シトロエン「C3 R5」で参戦している。

2020年はコロナの影響で全日本ラリーの開催も数多くがキャンセルされたが、開催されたラリーで好成績を残しついに年間王者に輝いた。2021年は4月にWRCにスポット参戦したが、クラッシュにより脊髄を損傷、一時は自立歩行も困難だったが回復し、7月にはヨーロッパ選手権に出走している。2022年は北中米ラリー選手権の一部であるメキシコのラリーに参戦、日本国内では地方選にこそスポット参戦をしているが、全日本ラリーには参戦していない。

そんな新井大輝選手はこの1年間、WRCラリージャパンに参戦するための資金集めやスポンサー探し、車両の手配などに奔走して、ついにエントリーまで辿り着いた。

「土屋圭市監修 ザ峠~DRIFT KING 1980~」というゲームや、「テリー土屋のくるまの話」、「遊戯配信~e-strangers」といった映像配信を行うDKアソシエイションのもと、Ahead Japan Racing Teamとして、『プジョー208 Rally2』を使用してWRC第13戦ラリージャパン RC4クラスに参戦する。コ・ドライバーには今までヨーロッパで共に戦ってきた、オーストラリア人女性のイルカ・ミノアとなる。

現在車両は日本に向かって輸送中でラリージャパン直前に到着予定。ほぼぶっつけ本番でラリージャパンに挑む格好となるが、新井大輝は「この日のために1年頑張ってきました。何がなんでも出場するし勝ちを狙いに行く」とコメントする。

WRC第13戦 フォーラムエイト・ラリージャパン2022は11月10~13日に愛知・岐阜で開催される。

《雪岡直樹》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『マイクラ』新型、“SUV風デザイン”の小型EVになって登場
  2. トヨタ『RAV4』新型を世界初公開、3つのスタイルで進化 日本発売は2025年度中
  3. アルピーヌ『A390』発表直前プレビュー! マカンよりかなり小さいボディから600馬力!?
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』新型、量産仕様のプロトタイプがついに出現! 変更点を完全解説
  5. 【スズキ ハスラー タフワイルド 新型試乗】“クラシック・ミニ”の面持ちを思い出す…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  4. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る