マツダ CX-30 、日本未設定の2.5リットルは自然吸気とターボ…2023年型を米国発売

自然吸気の2.5リットルを191hpにパワーアップ

2.5リットルターボは最大出力250hp

マツダの北米戦略に沿って全車を4WD化

8.8インチ大型センターディスプレイ

マツダ CX-30 の「2.5ターボ」(米国仕様)
マツダ CX-30 の「2.5ターボ」(米国仕様)全 10 枚

マツダの米国部門の北米マツダは10月18日、コンパクトクロスオーバー車『CX-30』(Mazda CX-30)の2023年モデルを米国で発売した。現地ベース価格は2万2950ドル(約340万円)だ。

写真:マツダ CX-30(米国仕様)

◆自然吸気の2.5リットルを191hpにパワーアップ

CX-30は、マツダのデザインテーマの「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルと、SUVらしい力強さとを融合させたコンパクトクロスオーバー車だ。米国仕様は2019年11月、ロサンゼルスモーターショー2019で発表された。

2023年モデルでは、日本向けにはない自然吸気の2.5リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G 2.5」がパワーアップした。最大出力は186hpから191hpへ、5hp強化。最大トルクは25.7kgmに据え置かれた。

気筒休止技術の改良により、燃費性能を引き上げた。EPA(米国環境保護局)の推定燃費は、市街地で約11km/リットル、高速道路で約14km/リットル、複合モードで約12.3km/リットルに向上している。

◆2.5リットルターボは最大出力250hp

マツダの「SKYACTIV-G 2.5T」マツダの「SKYACTIV-G 2.5T」

また、2023年モデルでは、日本仕様にはない「SKYACYIV-G 2.5T」を「2.5ターボ」グレードに搭載する。この2.5リットルターボエンジンを搭載する2.5ターボは、CX-30の最上位グレードに位置づけられる。

2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力250hp、最大トルク44.2kgmを獲得する。この2.5リットルターボエンジンには、エンジンハーモニクスエンハンサーを採用した。これにより、洗練されたパワフルなサウンドを発生する。

2.5ターボは、18インチのブラック仕上げのアルミホイール、大型テールパイプ、光沢ブラック仕上げのドアミラー、リアゲートの「TURBO」エンブレムなどが特長だ。インテリアは、ブラック仕上げのダッシュボード上部、各部のクロームフィニッシュなどが特長になる。

◆マツダの北米戦略に沿って全車を4WD化

この2.5リットルターボエンジンを含めて、2023年モデル全車が最新の4WDシステムの「i-ACTIV AWD」を標準装備した。全車の4WD化は、マツダの北米戦略に沿ったものとなる。i-ACTIV AWDは、前後輪のトルク配分を自動的にコントロール。わずかなタイヤの動きや路面状況などをリアルタイムにモニターし、前後輪のエンジントルク配分を、2WD(FF)相当から直結4WD状態まで制御する。

各種センサーにより、車体の対地速度と前輪速度を高精度で検出し、前輪が空転する予兆をいち早く察知する。これにより、優れた走破性と操縦安定性を可能にし、悪路でも効率の良い走りを追求している。

また、この4WDには「オフロード・トラクション・アシスト」が採用された。ぬかるみや砂地、雪道などでスタックした時に、駆動輪の空転を防止し、スタック脱出を支援してくれる。

◆8.8インチ大型センターディスプレイ

2023年モデルには、Appleの「Car Play」とグーグル(Google)の「Android Auto」が標準装備されている。3か月または2GBのトライアルで、車載Wi-Fiホットスポットを利用することが可能だ。

「マツダコネクト」を搭載した8.8インチの大型センターディスプレイは、マルチファンクションコマンドノブで安全に制御できる直感的なインターフェイスが特長だ。7インチTFTデジタルメーターディスプレイ、8スピーカーサウンドシステム、Bluetoothハンズフリー通話&オーディオ、2つのフロントUSBソケット、電動パーキングブレーキを標準装備している。

《森脇稔》

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