マツダ ジムニー!?「CXじゃない」マツダのSUVたち【懐かしのカーカタログ】

オートザム AZ-OFFROAD
オートザム AZ-OFFROAD全 17 枚

マツダのSUVというと、今は“CX”シリーズが中心の展開。けれどかつては通称で呼ばれ個性を発揮したモデルが用意された。今回はそうしたモデルを振り返ってみたい。

プロシードマービー/キャブプラス

マツダ・プロシードマービー/キャブプラスマツダ・プロシードマービー/キャブプラス

北米市場などで展開していた4WDピックアップトラックの『B2600』をベースに仕立てられたモデル。乗車定員4名の商用車登録の『プロシード・キャブプラス』と、1991年登場の、キャビンを後方まで伸ばし、3mのホイールベースを活かした3列シート/定員7名の乗用車の『プロシード・マービー』が設定された。

当初の搭載エンジンは2.6リットルの4気筒ガソリンエンジン。1992年の4速AT追加の際の当時の資料を当たると、“2輪駆動と4輪駆動の切り換えを車内の操作で行なえるリモートフリーホイール機構を標準装備し利便性を向上”などとある。

トリビュート

マツダ・トリビュートマツダ・トリビュート

それまでのスズキ『エスクード』のOEMだった『プロシード・レバンテ』に代わるまったくのニューモデルとして2000年に登場。フォードとの共同開発車で、新開発のSUV専用プラットフォームを採用。発表は2000年10月で、兄弟車のフォード『エスケープ』は同年・12月の発表・発売だった。

マツダらしくオンロードでの操縦性能にもこだわり、リヤサスペンションにはマルチリンク式を採用した。搭載エンジンは3リットルのV6と2リットルの4気筒が用意された。乗用車ライクな快適な室内と、リヤゲートとガラスハッチの開口幅がどちらも1230mmという実用性の高さが特徴だった。コラムシフトというのも懐かしい。

AZオフロード/ラピュタetc.

オートザム AZ-OFFROADオートザム AZ-OFFROAD

スズキからOEM供給を受ける形で、マツダのバッジがつく軽自動車のSUVがあったのも見逃せない。たとえば1998年10月登場の『AZオフロード』は、カタログの写真を見てのとおり3代目『ジムニー』がベース。2000年10月段階ではエンジンはターボのみで4速ATと5速MTを設定した。

マツダ・ラピュタマツダ・ラピュタ

もう1台は『ラピュタ』だが、このモデルはスズキ『Kei』がベースで、1999年3月に登場。『AZオフロード』同様、エンブレムが専用であるくらいだが、適度な高さの座面により乗降性がしやすく、幅広いユーザーに愛用されたクルマでもあった。

そのほか、スズキの人気車の『ハスラー』も、1、2世代続けてマツダにOEM供給され、『フレアクロスオーバー』の名でラインアップしている。ちなみに『フレア』は『ワゴンR』、『フレアワゴン』は『スペーシア』がそれぞれのベース車だ。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る