今どきのスマホ連携機能とは? 日産 サクラで試してみた

日産 サクラ
日産 サクラ全 8 枚

今どきの新型車は、スマートフォンと連携して様々な機能を使えるものが少なくない。ナビゲーションの目的地設定や音楽の再生だけでなく、スマートフォンでドアの開錠・ロックができるものや、他の人にバーチャルキーを送付する、といったものもある。

【画像全8枚】

またEVに関しては、充電の開始/終了をスマートフォンで遠隔操作したり、充電の状態をチェックしたりと、とても便利に使うことができるので、いまや不可欠な機能と言ってもいいだろう。

そこで、日産の新型EV『サクラ』のスマートフォンアプリ「NissanConnect」の機能をひととおり試してみた。NissanConnectアプリで何ができるのか、それは実際に便利なのかどうか、レポートしたい。

◆充電関連機能

初めに言いたいのは、NissanConnectアプリはとても便利だということ。いちEVオーナーとしては、このアプリによって、軽EVを生活のなかで利用する際の運用上の利便性がグッと底上げされていると感じる。筆者の愛車は三菱『i-MiEV(アイミーブ)』で、スマートフォン連携機能はなく、この点は素直に羨ましいところだ。

まず紹介したいのは、地味ながら便利な「バッテリー状態チェック」機能だ。出発前にバッテリー残量を確認するのはEV乗りの習性だと思うが、朝起きてすぐにアプリでチェックできるので、出かける前の安心感が違う。

それからもうひとつ、「充電スポット満空情報」も使いやすく役に立つ。アプリで近隣の充電スポット(満空情報あり)を検索できるのはもちろん、充電器のスロットはいくつあるのか、スロットは空いているのか使用中なのか、もし使用中なのであれば、充電開始から何分経過しているのか、ということまでわかるのだ。出先で充電スポットを検索する際には、これらの機能がとても心強い。

充電スポットの検索結果。満空情報や空きスロット、充電開始からの経過時間などが確認できる充電スポットの検索結果。満空情報や空きスロット、充電開始からの経過時間などが確認できる

それからもうひとつ、スマートフォンらしい機能を紹介しよう。よく行く充電スポットをアプリから指定すると、Siriで満空情報を検索できるようにするというものだ。これによって、音声で満空情報をチェックできるようになる。

例えば、会社の近くの充電スポットや、よく行くショッピングモールの充電器を連携しておけばと、「〇〇の充電器は空いてる?」とSiriに問いかけると、アプリを起動しなくても、Siriが満空情報を答えてくれる、というものだ。

Siriに聞くと、充電スポットの空き状況や営業時間を答えてくれるSiriに聞くと、充電スポットの空き状況や営業時間を答えてくれる

Siriとの連携はとても簡単だ。アプリから連携したい充電スポットを選び、そこに表示される「Siriと連携」を選べばよい。もちろん、Siri以外にGoogle Assistant や Amazon Alexa でも同じように使える。

個人的には、自宅に普通充電器はあるのだが、その後の都合によって、帰宅前に急速充電しておきたいという時もあるので、自宅近くの急速充電器を登録しておいて、帰りしなにSiriに問いかけて、空いていれば充電してから帰る、ということができて便利そうだと感じた。

ほかにも便利な機能はある。自宅で普通充電をする際、電気料金の安い時間帯を選んで充電するときに便利な「リモート充電」や、あらかじめタイマー充電をセットしておいた際に、充電プラグが挿されていなかった場合に通知する「プラグ挿し忘れ通知」も役に立ちそうだ。

そして、充電が終了したことをスマートフォンに通知する「充電停止通知」もあると助かる機能だ。急速充電器は充電が終了したら速やかにスロットを空けて後続の車両に譲る必要があるのだが、そのためにはぜひ欲しい機能となる。

◆ナビやエアコンの便利機能

そのほか、普段から使える便利な機能として「ドアtoドアナビ」を挙げたい。スマートフォンで事前にルート検索をしておくと、そのルートのデータが車載のカーナビに同期されて、そのまま出発できる機能だ。ルート上の充電スポットも同時に検索し、ルート上に表示する機能もある。

それから、EVらしい機能として「乗る前エアコン」も役に立つ機能だ。例えば、夏の炎天下に駐車しておいたクルマに戻る際、事前にエアコンを設定温度でオンにすることができる。アイドリングのないEVならではのメリットだろう。

エアコン設定エアコン設定

◆操作性がよく分かりやすいアプリ

このアプリは、年間7920円の有料サービス(サクラの場合)だが、車載ナビのOTA地図自動更新や、SOSコール(*)などのNissanConnectサービスとセットであり、特にSOSコールはいざという時の命綱でもあるので、個人的にはお値段以上の価値があると感じる。

*SOSコール:急病時や危険を感じた時、SOSコールスイッチを押すと専門のオペレータに繋がって、警察や消防への連携をサポートする。また万が一の事故発生時には、エアバッグ展開と連動して自動通報するサービスNissanConnectアプリNissanConnectアプリ

アプリの機能も、ここまで紹介してきた通り、軽EVを生活の中で利用する際にオーナーを上手くサポートしてくれるものばかりだ。ユーザーインターフェースもよく練られており、シンプルなメニュー構成で最初から迷うことなく、使いたい機能にサッとアクセスして使うことができる。

アプリのデザインも日産のCIで統一され、ミニマルながらセンス良くまとめられている。オーナーにとっては、日常のEV利用のなかで気持ちよく使える、サクラには欠かせないツールになりそうだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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