テスラのカスタムブランド「TBR」、モデルYへの展開で選択肢広がる

テスラのカスタムブランド「TBR」…モデルYへの展開で広がるカスタマイズの選択肢
テスラのカスタムブランド「TBR」…モデルYへの展開で広がるカスタマイズの選択肢全 10 枚

アメリカのEVメーカー「テスラ」の成長が止まらない。2020年の全世界における販売台数は約49万台だったが、昨年2021年は約93万台とおよそ2倍に伸長。そして今年2022年はと言うと、9月までの実績が既に約92万台と発表されており、昨年の実績超えはもちろん、同社の予測によると今年の販売台数は140万台ほどに迫る勢いだという。

日本国内でも、特徴的な「T」のエンブレムが付いた車両を街中でも少しずつ見かけるようになったと感じるのは筆者だけではないはずだ。

ただ車両台数が増えるのに比例して、国内でテスラの認定工場が増えているかというと、必ずしもそうではない。むしろまだ国内には数えるほどしかないのが現状だ。そんな国内のテスラオーナーの間で、絶大な信頼を集めている工場が大阪にある。

テスラオーナーであれば、知らない人がいないであろうその名は株式会社ビーライト(大阪府箕面市坊島5丁目4-26/小野隆二代表取締役社長)だ。

ビーライトが販売するテスラ専用カスタムパーツ「TBR」

上記工場の外観画像をご覧頂けるとお分かりの通り、ビーライトはテスラ以外にもジャガー、アストン・マーティンなど名だたる海外メーカーからも認定工場に指定されるスゴ腕の実力派プロショップだ。

そんなビーライトでは、小野社長がこれまで独自にテスラ専用のカスタムパーツ「TBR」を製作し、販売~取付までを行っていたのだが、テスラの認定工場であるビーライトが直接カスタムパーツを販売していることで「TBR」が“テスラの純正パーツ”であると勘違いするユーザーが増えてきたことと、ユーザーからのTBRに関する問い合わせが、直接テスラのサービスセンターに行くケースが増え、テスラ社から要望があったことも受け、昨年12月にビーライトとは別会社として「株式会社TBR」を設立したという。

ちなみに、以前からビーライトのアカデミー事業を別会社で運営するという構想を小野社長は持っていたそうで、株式会社TBRでは、TBRパーツ事業とアカデミー事業の2つで事業展開をしているそうだ。

最新のモデルY専用パーツの展開

これまでテスラの各モデル専用のパーツとして製作されてきたTBRだが、今回は、最も新しいモデルY専用パーツについていくつか下記にご紹介したい。基本的にはモデル3と同様のラインナップでの展開になるとのことで、モデルYユーザーにとっては待望のカスタマイズパーツの登場ではないだろうか。

ドアノブが電動で飛び出すモデルY専用のパワーハンドル。 LEDのライティングで暗い場所でもドアハンドルの位置が分かりやすくなるという。 LEDのカラーはハンドル内部ボタンを押して色を切り替えが可能
夜でも荷物がよく見えるフランクのLED照明。
YOKEステアリング。革はホワイトとブラック、アルカンターラが有り。 オプションで、カーボン柄、レザー、ステッチカラーも選択可。サイドカーボンの有無も選べる。※掲載画像のホーンパッドとセンターTeslaカーボンルックエンブレムは未付属
モデルY専用のルーフサンシェード手動式シャッター。 アルミレール式なので垂れ下がる事も無く、優れた断熱素材により、 パノラマ サンルーフ全体をカバーし、強い有害な紫外線を遮断し、室内を熱から防ぐ

ご紹介したパーツは一例だが、今後もテスラオーナーのニーズに合わせ“こんなものがあったら良いな”というパーツは製作していく考えもあるという。なお、これらTBRの取付施工店については、今後も全国で募集をしていくとのことだが、条件は「目的を共有してもらうこと」と小野社長は話す。TBRを売ることではなく、それらの販売を通じて、お客様を楽しませ、喜ばせることが目的だという。あくまでファンづくりがメインということだ。

国内でも日産と三菱自動車が共同開発した軽EVのサクラ/ekクロスEVのヒットを足がかりに、インフラ整備も含め、EV普及の流れは変わりつつある。そういった中でTBRのような、専門性の高いカスタムパーツが広がれば、ユーザーにとってはカスタマイズの楽しさ、選択肢が増える。また、これからの分野であるEVのアフターマーケットにも新たな風が吹くのではないだろうか。

テスラのカスタムブランド「TBR」…モデルYへの展開で広がるカスタマイズの選択肢

《カーケアプラス編集部@松岡大輔》

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