レクサス初のPHEV、「NX 450h+」…ロサンゼルスモーターショー2022出展へ

2.5リットル直4エンジン+前後モーター

走行モードは4種類

「タッチトレーサーオペレーション」

レクサス NX 新型のPHEV「NX 450h+」(北米仕様)
レクサス NX 新型のPHEV「NX 450h+」(北米仕様)全 10 枚

レクサスは、11月17日(日本時間11月18日未明)に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2022に、小型SUV『NX』(Lexus RX)新型のPHEV「NX 450h+」を出展する。ロサンゼルスモーターショーの主催団体が発表した。

◆2.5リットル直4エンジン+前後モーター

レクサス NX 新型のPHEV「NX 450h+」(北米仕様)レクサス NX 新型のPHEV「NX 450h+」(北米仕様)

同車は、レクサス初のプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。レクサスは、電動化ビジョン「Lexus Electrified」に基づき、レクサス初のPHEVをグローバル中核モデルのNXに設定した。ハイブリッド車とともに、電動車の普及を加速させていくのが狙いだ。

NX 450h+には、高熱効率な「A25A-FXS」型2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン、大容量かつ高出力のリチウムイオンバッテリー、前後にモーターを搭載する。リチウムイオンバッテリーは蓄電容量が18.1kWhで、クラストップレベルのEVモード航続と充分なパワーを両立しているという。

NX 450h+は、AWDシステムの「E-Four」の前後駆動力を、100対0から20対80の間で可変させることが可能。大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置して、低重心化も図られている。

◆走行モードは4種類

走行モードはスイッチ操作で、EVモード、AUTO EV・HVモード、HVモード、セルフチャージモードの4種類が切り替えられる。HVモードでは、エンジンとモーターの併用により、高い加速性能を追求した。

AUTO EV・HVモード選択時には、ナビシステムの目的地を設定することにより、レクサス初の「先読みEV/HVモード切り替え制御」が作動。バッテリーの残量や走行ルート、交通情報といったデータをもとに、高速道路などにおいては自動的にHVモードに切り替え、エネルギー効率の高い走りを可能にしている。

NX 450h+には、ペダル戻し減衰機構をレクサスで初採用し、ペダル抜き操作の動的質感を追求した。また、最新の「Lexus Safety System +」に対応するブレーキアクチュエーターも開発している。

◆「タッチトレーサーオペレーション」

新型では、ヘッドアップディスプレイとステアリングのタッチセンサースイッチを組み合わせた新たな操作方法「タッチトレーサーオペレーション」を採用した。ステアリングのタッチセンサースイッチに触れると、操作ガイドがヘッドアップディスプレイ(ヘッドアップディスプレイのオフ時はメーター)に表示され、手元を見ることなく、視線を前方に置いたまま、直感的に操作することができるという。

また、ヘッドアップディスプレイは、周辺の道路状況を確認できる視界を保った上で、運転を楽しめるように、表示する情報とレイアウトが異なる3つのモードを用意した。運転シーンに合わせて、ドライバーがモードを切り替えることができる。ヘッドアップディスプレイに組み合わせられるメーターは、運転中に必要な情報をドライバーへ確実に伝えるように、表示情報の配置やグラフィックを刷新した。さらに、大型のタッチディスプレイを採用したことで、多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約した。スイッチのサイズや形、レイアウト、表示情報など、直感的に操作できる最適な配置と形状を追求している。

新型では、ドライバー、パッセンジャーの間取りの比率を工夫することで、それぞれに最適な空間を演出した。メーターやセンターディスプレイエリアは、ドライバーのワイドな視野を確保し、ドライバーのニースペースは適度にタイトにした。コンソール上面を含むワイドなパッセンジャーエリアは、同乗者にゆとりのある空間を提供する、と自負する。ヘッドアップディスプレイからメーターへと前後方向につながる情報表示系の配置と、ヘッドアップディスプレイからセンターディスプレイへつながる操作系の構成により、運転中のスムーズな視線移動を可能にした。スタートスイッチ、シフトレバー、ドライブモードセレクトスイッチなどをステアリングホイール周辺の自然と手が届く場所に配置することで、姿勢を崩さずスムーズに操作が行えるようにした、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 「リアウィンドウがない」のが斬新と評価! ポールスター『4』がデザイン賞の最高賞に
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. コルベット史上最強の「ZR1X」、60年ぶりマット塗装の限定車は約3575万円から
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る