JR西日本と大阪メトロが安全かつ円滑な万博輸送へ…弁天町駅を改良、新大阪-桜島間の直通列車も

万博開催を機にリニューアルされるJR大阪環状線弁天町駅のイメージ。現在の南北改札の間に新駅舎を整備し、新南口・新北口改札(仮称)を設置する。
万博開催を機にリニューアルされるJR大阪環状線弁天町駅のイメージ。現在の南北改札の間に新駅舎を整備し、新南口・新北口改札(仮称)を設置する。全 3 枚

JR西日本と大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は11月18日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の来場者輸送へ向けた取組みを明らかにした。

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大阪・関西万博輸送では6月に2025年日本国際博覧会協会(博覧会協会)が設けた2025年日本国際博覧会来場者輸送対策協議会が基本方針を明らかにし、10月には安全かつ円滑な来場を図るためのアクションプランが公表されていた。

それによると、会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)へのアクセスでは、延伸される大阪メトロ中央線を中心に、JR桜島線(JRゆめ咲線)とシャトルバスとの乗継ぎが「JRゆめ咲線ルート」として挙げられており、関係する大阪メトロとJR西日本では、アクションプランの具現化へ向けて博覧会協会と検討を進めていくとしている。

このうち大阪メトロでは、来場者の集中が予想されるJR大阪環状線との接続駅である中央線弁天町駅の乗換え利便向上のため、12月から2025年1月までJR西日本と共同で大阪環状線内回りホームから中央線の改札階へ直接つながる連絡通路を整備する

一方、JR西日本ではJRゆめ咲線の運行本数を1時間あたり最大12本とし、新大阪~桜島間で大阪(うめきた)経由の臨時直通列車を運行。桜島駅(大阪市此花区)ではシャトルバスとの乗換え安全性を確保するため、開催期間限定で駅改良を行なうほか、西九条駅(大阪市此花区)では開催までにホームドアを整備して安全性を確保する。

桜島駅から会場までのシャトルバスについては、西日本ジェイアールバスと連携。関西のバス事業者の協力も得ながら運行し、合わせて「EVバス等脱炭素に資するバスでの運行を目指します」としている。

このほか、JRゆめ咲線では2022年下期から使用する電力を二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロとするカーボンニュートラルを推進するとしており、直通臨時列車も開催中に限り対象となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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