日産『GT-R』譲りのV6ツインターボで700馬力、「プラーガ」の新型ハイパーカー…2023年から生産開始

250km/hで900kgを超えるダウンフォースを獲得

コックピットの単体重量は34kgと軽量

欧州での価格は128万ユーロ

プラーガ Bohema
プラーガ Bohema全 10 枚

チェコに本拠を置くプラーガ(Praga)は11月23日、新型ハイパーカー『Bohema』の量産プロトタイプを発表した。

写真:プラーガ Bohema

◆250km/hで900kgを超えるダウンフォースを獲得

プラーガ Bohemaプラーガ Bohema

同車は、日産『GT-R』のパワートレインをミッドシップに搭載する2ドア2シーター車だ。日産から供給を受けた3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを、英国のリッチフィールドエンジニアリング社がチューニング。ドライサンプ方式に変更し、エンジン高を140mm抑えて、Bohemaのミッドシップに搭載する。

さらに、新開発のツインターボに換装して、パワーを引き上げた。最大出力は700hp/6800rpm、最大トルクは73.9kgm/3000~6000rpmを獲得する。トランスミッションはHewland製シーケンシャル。乾燥重量は982kgに抑えられ、300km/hを超える最高速を可能にしている。

空力性能に関しては、F1チームが利用する風洞施設で開発が進められた。レース由来のカーボンファイバー製モノコックを使用し、250km/hで 900kgを超えるダウンフォースが得られるエアロダイナミクス性能を備えている。

◆コックピットの単体重量は34kgと軽量

プラーガ Bohemaプラーガ Bohema

インテリアは、2シーターのタイトなコックピットとした。ステアリングホイールやペダルの位置は、ドライバーの体格に合わせて調整できる。コックピットは、56のカーボンファイバー製パーツで構成された。高品質のアルカンターラとレザーで覆われたコックピットは、単体重量が34kgと軽い。乾燥重量を1トン以下に抑えるために、カーボンファイバー、マグネシウム合金、チタンなどの軽量素材を多用している。

取り外し可能なステアリングホイールには、速度、ギア、オイルとクーラントの温度、走行モード、各種警告を表示する大型のデジタルディスプレイが組み込まれている。ステアリングホイールの横のスリムなセンターコンソールには、ローンチコントロール、消火器スイッチ、電動パーキングブレーキなどのコントロール系を配置した。コックピットの両側には、電動のドアリリースとミラー調整スイッチをレイアウト。エアコンのスイッチは、戦闘機スタイルのルーフコンソールに取り付けられた。

センターコンソールの上のブラケットには、スマートフォンを固定できる。これにより、スマートフォンをナビゲーションシステムやパフォーマンスデータモニターとして利用することが可能。リアのホイールアーチ上には、ヘルメット、レーシングスーツとシューズ、バッグなどを積載できる収納スペースが設けられている。

◆欧州での価格は128万ユーロ

独立式のサスペンションには、調整可能なプッシュロッド式のダンパーを採用する。バネ下重量は180kgに抑えられた。

センターロックホイールは、フロントが18インチ、リアが19インチ。FIA(国際自動車連盟)が定めるGT3 レーシングカー仕様のタイヤを組み込むことができる。強力なブレーキには、軽量かつ耐久性のある直径380 mmのカーボンセラミックディスクと6ピストンキャリパーを採用している。

今後は、英国を含めたヨーロッパ、中東、スロバキアなどのサーキットと公道で開発プログラムを進める。生産は2023年後半から、チェコで開始される予定だ。2023年の生産台数は10台で、その後の4年間で年間およそ20台を手作業で組み立てる。欧州での価格は、128万ユーロ (1億8425万円)としている。

《森脇稔》

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