世界限定18台のベントレー『バトゥール』、実走行テスト開始…2023年半ばから納車へ

2台の先行開発車両が厳しいテストプログラムを開始

アリゾナ砂漠での5年分に相当する耐熱テスト

ベントレー史上最強のW12エンジンは740ps

ベントレーの新しいデザイン言語を初採用

ベントレー・マリナー・バトゥール の先行開発車両「カーゼロ」
ベントレー・マリナー・バトゥール の先行開発車両「カーゼロ」全 10 枚

ベントレーは12月2日、世界限定18台を生産する予定の大型2ドアクーペ『マリナー・バトゥール』の実走行テストをヨーロッパ全域で開始した、と発表した。18台はすでに完売している。

写真:ベントレー・バトゥール

◆2台の先行開発車両が厳しいテストプログラムを開始

2台の先行開発車両が、厳しいテストプログラムを開始した。マリナー・バトゥールは、さまざまなエンジニアリングプログラムを経て、2023年半ばから納車を始める計画だ。

検証項目は、エンジンと車両全体の耐久性、環境適合性と太陽光のシミュレーション、高速安定性、空力、騒音・振動、ドライビングダイナミクスなど多岐にわたる。120を超える個別のテストは、ゴールドの「オルガンストップ」ベンチレーションコントロールの表面仕上げの品質や、新しいW12エンジンのハードウェアとソフトウェアなど。2台の先行開発車両では、58週間を超える検証が予定されており、エンジンパワーの向上を検証するためにすでに完了した100週間以上の車両開発を補完する。

開発車両の1台が「カーゼロ」だ。最初の活動として、実際の状況をシミュレーションするために、欧州で2500kmの横断ツアーを行う。ドイツを出発し、イタリア、フランス、スペインを経て、試験場での高速テストに取り組む。

◆アリゾナ砂漠での5年分に相当する耐熱テスト

プルービング・グラウンドでは、カーゼロは7週間にわたり、ハンドリングトラック、混合路面、高速テスト、過酷な路面状況での耐久性テストを受ける予定だ。これらのすべての活動において、データとフィードバックが収集され、技術目標が達成されていることが確認される。

試験場での作業が完了すると、さらに7500kmの実走行が行われ、環境試験が開始される。4週間弱で600時間の太陽熱負荷に耐える試験を行う。この時間は、アリゾナ砂漠での5年分に相当するものだ。とくに、カーボンファイバーに代わるサステナブルな新素材を外装部品に採用したため、この試験は重要という。

最初の納車が始まる2023年の半ば頃には、810以上の専用部品が160週間に及ぶテストと開発を終える予定だ。これにより、究極のコーチビルト・グランドツアラーのマリナー・バトゥールが完成するという。

◆ベントレー史上最強のW12エンジンは740ps

マリナー・バトゥールは、ベントレー史上、最強のパワートレインを搭載する。直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンは、新設計の吸気システム、アップグレードされたターボチャージャー、新設計のインタークーラー、キャリブレーションの見直しによって、最大出力740ps、最大トルク102kgmを獲得している。

ベントレーが電動化へと移行する中で、W12エンジンの終焉が近づいている。W12の引退を前に、そのパフォーマンスは最高レベルに引き上げられた、と自負する。バトゥールは、W12エンジンの花道を飾る車両として、相応しいという。

バトゥールのW12エンジンには、8速ダブルクラッチトランスミッションを組み合わせた。スポーツエキゾーストがパフォーマンスに応じたサウンドを奏でる。エキゾーストシステム全体はチタン製。フィニッシャーは、ベントレー初となるチタンの3Dプリンター造形品としている。

◆ベントレーの新しいデザイン言語を初採用

マリナー・バトゥールには、ベントレーの新しいデザイン言語を初めて採用する。このデザイン言語は、ベントレーの将来のEVにも導入される予定だ。

ベントレーを象徴するフロントグリルは、今まで以上にそそり立ったデザインとした。一段と低く配置することによって、きりりとした顔立ちと堂々とした存在感を際立たせているという。スリムなヘッドライトは、現行ベントレー車とは異なる新デザインだ。展開可能なスポイラーの両側に配置されたテールライトには、ヘッドライトのデザインが反映されている。

《森脇稔》

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