VW『ID.4』がソフト更新へ、デジタルディスプレイが新表示に…米国の既納客が対象

オートホールド機能を追加

現在の走行モードも表示されるように

1回の充電での航続は最大443km

ソフト更新でデジタルディスプレイが新表示になるフォルクスワーゲン ID.4(米国仕様)
ソフト更新でデジタルディスプレイが新表示になるフォルクスワーゲン ID.4(米国仕様)全 10 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は12月6日、電動SUV『ID.4』の米国の顧客を対象に、ソフトウェアのアップデートを行うと発表した。

◆オートホールド機能を追加

ID.4は、スポーティかつオールラウンドな性能を追求した電動SUVだ。フォルクスワーゲンは2022年夏から、米国テネシー州チャタヌーガ工場において、ID.4の現地生産を開始した。フォルクスワーゲンが、EVを米国で現地生産するのは初めてとなる。

今回のソフトウェアのアップデートは、既納客(2021年モデルと一部の2022年モデル)が対象になる。最新の米国での現地生産車は対象外だ。それ以前に、欧州から輸入されたモデルが対象になる。

ソフトウェアアップデートでは、オートホールド機能が追加された。車両が完全に停止したら、ドライバーはブレーキペダルから足を離すことができる。必要に応じて、ショートカットメニューを使用して、この機能を無効にすることもできる。

◆現在の走行モードも表示されるように

このアップデートによって、デジタルディスプレイの「ID.Cockpit」にドライバーの詳細情報が追加される。バッテリーの情報は、ディスプレイの既存のバッテリーアイコンと航続に追加された充電状態のアイコンで表示されるようになる。

現在の走行モードも表示されるようになり、エコ、コンフォート、スポーツ、カスタム、トラクション(AWDのみ)のいずれかの走行モードが示される。また、ID.Cockpitディスプレイでは、トリップコンピューターに、現在の走行データと外気温度が追加された。

フォルクスワーゲングループが設立した米国最大のDC急速充電ネットワーク「エレクトリファイ・アメリカ」において、3年間無制限の30分間充電パッケージが無償付帯する。最新のソフトウェアにより、急速充電ステーションを簡単に見つけることができるようになるという。 また、ソフトウェアのアップデートにより、ID.4のナビゲーションシステムに充電ルーティング機能が追加される。ドライバーはエレクトリファイ・アメリカの充電ステーションのみ、または任意の充電ステーションで利用可能な充電速度をフィルタリングできる。

◆1回の充電での航続は最大443km

フォルクスワーゲン ID.4(米国仕様)フォルクスワーゲン ID.4(米国仕様)

米国向けID.4の後輪駆動グレードの場合、リアアクスルに搭載されたモーターは、最大出力201hp、最大トルク31.7kgmを引き出す。AWDグレードの場合、フロントアクスルに最大出力107hp、最大トルク16.5kgmのモーターを追加する。リアアクスルのモーターと合わせて、システム全体で最大出力295hp、最大トルク46.9kgmを引き出す。「Pro AWD S」グレードの場合、0~96km/hは5.7 秒の性能を発揮する。

バッテリーは蓄電容量が82kWh。バッテリーは低重心化のために、キャビンのフロア下にレイアウトされた。電動4WDと210mmの最低地上高により、整備されたオフロードでは優れた性能を発揮するという。1回の充電での航続は、米国仕様の場合、最大で約443kmとした。

最新モデルでは、DC急速充電ステーションでの充電出力を125kWから135kWに引き上げ、充電時間の短縮が図られた。フォルクスワーゲンの顧客は、エレクトリファイ・アメリカのアプリを通じて、充電を管理できる。急速充電ステーションでの認証が簡単に行えるプラグ&チャージ機能をオプション設定し、エレクトリファイ・アメリカでの充電を簡素化している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マッドスタータイヤ、新サイズ追加で軽自動車市場拡大へ 5月下旬から発売
  2. VWの小型SUVクーペ『ニーヴァス』、スポーティな「GTS」誕生
  3. BYD初のステーションワゴン発表、PHEVの『シール 06 DM-iワゴン』
  4. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  5. 「まるでCG」ジャガーの次世代コンセプト『Type 00』、モナコで公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  2. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  3. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  4. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る