東上線の快速を廃止、特急料金を最大300円値上げ 東武の2023年3月ダイヤ改正

列車種別の変更が行なわれる東上線。
列車種別の変更が行なわれる東上線。全 10 枚

東武鉄道(東武)は12月16日、ダイヤ改正を2023年3月18日に実施すると発表した。合わせて特急料金(『スペーシア』の個室料金を含む)の改定も行なう。

日光・鬼怒川線系統の特急では朝夕の上り3本・下り6本が新たに南栗橋駅(埼玉県久喜市)に停車。JR線直通列車は4往復中2往復が不定期運行となり、定期列車は2往復に半減するが、利用が多い時期には1往復を増発する態勢となる。

伊勢崎線系統の特急では、『リバティりょうもう』が利用者が多い下り5本・上り6本を3両から6両とする。

東上線では、相鉄・東急直通線の開業により相模鉄道(相鉄)方面からの直通列車が平日は上り12本・下り14本、土休日は上り13本・下り14本乗り入れる。

座席指定列車の『TJライナー』は、森林公園8時53分発の10号、池袋17時発の1号が増発され、土休日にも新たに森林公園発上りが3本(8時31分発、8時58分発、9時27分発)が設定される。

土休日は朝にも増発される東上線の『TJライナー』土休日は朝にも増発される東上線の『TJライナー』

川越特急は朝・夕時間帯に増発され、とくに上りは平日が3本から14本、土休日は4本から10本と大幅に増える。

なお、東上線では列車種別の見直しや停車駅の変更が行なわれ、朝霞駅(埼玉県朝霞市)に急行が、上板橋駅(東京都板橋区)に準急が停車するほか、快速急行は志木停車が朝霞台停車に変更され、川越~小川町間は各駅に停車する。また5社直通「Fライナー」は急行から快速急行に種別変更され、速達性向上が図られる。

改正後の東上線の列車種別(下)。快速が廃止される。改正後の東上線の列車種別(下)。快速が廃止される。

このほか、平日は朝ラッシュ時(池袋駅基準で7時30分~8時30分着)の運行本数を2本削減。日中の川越市~森林公園間では平日・土休日ともに1時間あたり2本減便される。平日の17時30分以降は越生線を含め一部列車の種別や行先、運行本数が見直される。

また、志木→小川町→寄居間では初電の繰上げ、寄居→森林公園→川越市間では終電の繰下げが実施され、小川町~寄居間で実施されている東上線のワンマン運行については一部が森林公園まで拡大される。

改定される特急料金については『スペーシアけごん・きぬ』で平日と土休日に分かれていた料金が統一され、『リバティけごん・きぬ・会津・りょうもう』を含め現行より30円~300円の値上げとなる。『りょうもう』は30~200円、『スカイツリーライナー』は春日部からの40km区間が30円値上げされる。

さらに、ドア口や車内で特急券を購入する際の料金が新たに適用されるようになり、大人・子供ともに通常料金に200円が加算される。

ただし、無人駅または時間帯により駅員が無配置になる駅から乗車する場合、乗降車駅証明書発行機で乗降車駅証明書を受け取れば、車内購入でも通常の特急料金が適用される。

野田線の『アーバンパークライナー』は特急料金が据え置かれる。野田線の『アーバンパークライナー』は特急料金が据え置かれる。

特急券の特定区間については、浅草~杉戸高野台間が廃止となり、代わって、浅草~南栗橋間、下今市~東武日光・鬼怒川温泉間が加わる。

一方、とうきょうスカイツリー駅(東京都墨田区)から浅草駅(東京都台東区)までの特急料金無料の特例は2023年3月17日限りで廃止となる。

特急料金が30~200円値上げされる伊勢崎線の『りょうもう』。特急料金が30~200円値上げされる伊勢崎線の『りょうもう』。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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