【2022年ニュースふりかえり】その3…ソニーとホンダが新会社、東京モーターショーは改名

ソニーVISION-S 02(CES 2022)
ソニーVISION-S 02(CES 2022)全 12 枚

2022年の夢のある大きな業界ニュースといえば、“戦後最大のベンチャー企業”とも呼ばれていたソニーグループとホンダの両社が、モビリティ事業で手を組むことで合意したことだろう。

◆ソニー・ホンダモビリティは2025年にEV発売

ソニーは今年1月4日には、米国ラスベガスで開かれた世界最大級のテクノロジー見本市「CES」の会場で新しいEVの試作車『VISION-S 02』を公開するとともに、EV事業への本格参入を検討することを表明した。

ホンダとの提携は、それからちょうど2カ月後の電撃発表で、9月にはEVの企画、設計から開発、販売などを手がける折半出資の新会社「ソニー・ホンダモビリティ」を設立。北米市場を皮切りに、2025年より共同開発する新型EVを発売するという。

◆東京モーターショーは名称変更し、来場100万人規模めざす

ソニーとホンダの新しい会社名にも使われているが、モビリティといえば、2023年秋に4年ぶりに開催予定の「東京モーターショー」も装いも新たに「ジャパンモビリティショー」に名称が変更される。主催する日本自動車工業会(自工会)が正式決定したもので、自工会会長職を異例の3期目も続投中の豊田章男会長は「オールジャパンの力を結集し、前回(2019年開催、来場者130万人超)のように、100万人規模の大イベントにしたい」などと意気込む。

新しい年が明けると、1月5日には、恒例の自動車5団体の新春賀詞交換会が、都内のホテルで3年ぶりに開かれる。豊田会長によると、自動車産業に携わるのは550万人だが、モビリティ関連では850万人、将来的には1000万人に雇用が広がるという。自動車の枠を超えて、加速する“クルマ離れ”を食い止めながら、日本経済が元気をどこまで取り戻せるか。その期待感も大きいが、尚かつ老婆心ながら、どうか身の丈以上に大風呂敷を広げすぎないように……。では、皆さま良い年をお迎えください。

ジャパンモビリティショー2023(イメージ)ジャパンモビリティショー2023(イメージ)

2022年ニュースふりかえり
その1…ウクライナ戦争、円安、そして物価高騰のながれ
https://response.jp/article/2022/12/29/365804.html
その2…お騒がせ事件:日野自動車と新型EV
https://response.jp/article/2022/12/30/365826.html

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る