【アウディ Q4 e-tron 新型試乗】小気味よいスタイルと、スッキリ自然体な走り…島崎七生人

小気味よいスタイルがいい

あって欲しい場所にあるべきものがある

EVというより自然体のICE車のよう

アウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced
アウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced全 18 枚

◆小気味よいスタイルがいい

そこ?と言われそうだが、小気味よいスタイルがいい。EV専用の新しいMEB(モジュラーエレクトリックドライブマトリックス)がベースの、キャビンが大きくノーズが短く、大径タイヤを組み合わせたクーペSUVフォルムのスポーツバックは実に利発的に見える。

【画像全18枚】

アウディQ4 Sportback 40 e-tron advancedアウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced

スタイルの話をもう少し続けると、サイドウインドゥのキレイなアーチラインも本家本元といった感じ。あくまで個人的見解だが、これでフロント回りのディテールが、シングルフレーム以前の頃のシンプルなデザインに戻ればいいのに(筆者はB3の“アウディ80”が現役の頃、スタイルに一目惚れして自分で乗っていた)と思う。テールエンドはなかなかスマートだ。

いずれにしても、コンパクトSUVセグメントではアウディ初となる電気自動車『Q4 e-tron』は、同じ“e-tron”の先行2モデルに対して、既存モデルでいえば『Q3』と『Q5』の中間という手頃なボディサイズで、日常使いでも乗りやすそうだ。

◆あって欲しい場所にあるべきものがある

アウディQ4 Sportback 40 e-tron advancedアウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced

インテリアは適度に新時代感のあるトーンでまとめられた。フローティングセンターコンソールにはスイッチ式のシフトセレクターが備わり、空調関係も物理スイッチで残されているなど、あって欲しい場所にあるべきものがあるので、自分に分からないことがあるとブツブツ独り言を言い出す昭和な頑固オジサン(=筆者)でも戸惑う心配はない。

始動のロジックは現代的に合理的で、ドライバーが運転席に座り(シートが体重を検出しているのだそう)ブレーキペダルを踏めば、あとはシフトスイッチで“D”を選ぶことで発進の準備が整う。

アウディQ4 Sportback 40 e-tron advancedアウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced

走らせた印象は、当然ながらスムース。EVらしく回生の度合いがパドルで選べ(0から3の4段階)、ほかにシフトスイッチの“B”レンジも使え、切り替えると加減速の強さが体感上変わる。カタログ数値で車重は2100kgあり重量級であるのは確かだが、そこはモーターが発揮してくれる最大310Nmのトルク(パワーは150kW)で、当然ながら何の苦もなくクルマを前に出す。

◆EVというより自然体のICE車のよう

アウディQ4 Sportback 40 e-tron advancedアウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced

物理的なメカ音を発するICE車とはそこは別世界であり、試しに我が家の飼い犬、柴犬のシュン(月齢10か月・オス)を後席に乗せてみたが、やはり耳障りなノイズがないせいか、フフンと澄まし顔で快適そうに外の景色を眺めながら乗車していた。

天と地がフラットではないステアリングホイールならなおいいが、アウディでは希少な後輪駆動車ということもあり、クルマの振るまいはスパッと適度にスポーティだ。試乗車は19インチタイヤだったが、クルマの挙動に無駄は感じない。パワーフィールも含めて、EVというより自然体のICE(内燃機関)車のように感じるのは、(国産EVに対して)欧州系のEVに共通する。

アウディQ4 Sportback 40 e-tron advancedアウディQ4 Sportback 40 e-tron advanced

なおVWの『ID.4』とは基本のプラットフォームは共通ながら、アクセル、ブレーキ、乗り味など、モノではなく主としてチューニングの部分が専用だそう。乗り較べると『ID.4』はVWらしくオットリとした味わいで、対してコチラは、言葉で表現すると、スッキリかつよりシャンとした感じ……とお伝えすればよいか。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 初代ホンダ NSXベースのスーパーカー『Tensei(転生)』、北米販売体制が決定
  2. 発表秒読み?…ホンダ『フィット』7月改良、4グレード構成に刷新か
  3. スズキ『ワゴンR』次期型、発売は2027年前半か…販売推移から見えるフルモデルチェンジの方向性
  4. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
  5. トヨタ『カローラ クロス』一部改良、安全性能を強化…60周年記念特別仕様車Z「Adventure」も設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
  2. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  3. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  4. 車載カメラで心拍数を遠隔監視、ドライバー監視システムの新機能を発表…スマートアイ
  5. ソニーネットワークコミュニケーションズ、歩行者・自転車の事故リスクを可視化…AI「APAS Platform」開発
ランキングをもっと見る