新車のベスパも30万円以下!? バイク館が取り揃えるアジア産「輸入新車」の魅力とは

バイク館が取り揃える「輸入新車」の魅力とは

試乗して体感したアジア産バイクの実力

ビギナーからリターンまで、あらゆる人に勧められる

正規モデルにはない個性的なラインアップと価格が魅力の輸入新車。バイク館が積極的にアピールする。
正規モデルにはない個性的なラインアップと価格が魅力の輸入新車。バイク館が積極的にアピールする。全 51 枚

◆バイク館が取り揃える「輸入新車」の魅力とは

メディア向け試乗会というと通常は、メーカーやインポーターが主催するものだ。ところが昨年暮に参加した輸入車試乗会は、さまざまなブランドの新車および中古車を扱う「バイク館」の主催だった。

詳細写真:バイク館が取り扱う、個性的かつ低価格な輸入新車たち

ブランドはホンダ、ヤマハ、ベスパなどお馴染みのものと、ヒーローのような聞き慣れないものがあるが、共通しているのは排気量が125~200ccで、メーカーやインポーターの正規ラインアップにはない車種。つまり今回試乗したのはいわゆる並行輸入をされた「輸入新車」というわけだ。

とはいえホンダ『モンキー』や『ダックス』、ヤマハ『トリシティ』はタイで作られているし、BMWやKTMのエントリーモデルはインド製であるが、どれも多くのライダーが乗っている。クルマと比べると、アジア生産に特別な意識を持たないユーザーが多いと感じている。

バイク館が取り扱う輸入新車モデルバイク館が取り扱う輸入新車モデル

バイク館イエローハット川越L&Iセンター商品部商品課の新井雄介さんによると、輸入業務は1991年の創業直後から手掛けており、2021年10月に51cc以上にはABSの装備が義務付けられたこともあり、現在はABS採用が進んでいるインド製がメインになっているという。

バイクブームで長期化する新車の納期、それにともなう中古車の高騰に対するひとつの解として、同社は低価格な輸入新車の魅力をアピールする。どの車種を輸入するかは、現地に行って決めることもあるそうで、最初は小ロットで入れ、軌道に乗ったら増やしていくパターンが多いとのこと。最近は大型のクラス同様、アドベンチャータイプが人気だそうだ。

新型コロナウイルス感染拡大にともない、二輪車の販売が好調というのは、業界各所で聞く。バイク館でも通勤需要が増えたそうで、コロナ禍前と比べると2~3割、販売台数が増えているとのことだった。

インド最大手のバイクメーカーHEROの『X-PULSE200 4V』インド最大手のバイクメーカーHEROの『X-PULSE200 4V』

ユーザーは初心者からベテランまで、女性を含めて千差万別で、年齢は30代が中心。任意保険を自動車保険の特約でカバーできる125ccが以前は人気だったが、最近は高速道路も乗れる150ccクラスも注目されているという。

気になる輸入新車のアフターサービスについては、2年保証を付けており、パーツは消耗品を中心に約1800点の在庫を持ち、整備については全国62店舗で対応している。

◆試乗して体感したアジア産バイクの実力

ホンダ WINNER X 150ホンダ WINNER X 150

今回乗ったのは6台。舞台は埼玉県内の自動車教習所だった。ホンダは『WINNER X 150』と『CB190SS』を選んだ。

WINNER X 150は、スーパーカブ系のフレームに水冷エンジン、6速トランスミッションを組み合わせるという、アジア独自のスタイル。ニーグリップができないことに加え、ハンドルがかなりクイックなので、操縦には慣れが必要だったが、エンジンは音を含めて気持ちよく、街乗りでも楽しめそうだった。

ホンダ CB190SSホンダ CB190SS

CB190SSは空冷エンジンを積んだレトロタッチのスポーツモデルだが、『GB350』と比べるとサイドカバーやマフラーなどスポーティな要素も入れてあって新鮮。丸型メーターはアナログとデジタルのコンビだ。適度な前傾ポジション、力のあるエンジン、しっかりしたフレームなど、バランスの良さはホンダならではだった。

人気のネオクラも30万円台から。左がヤマハ『FZ-X』、右がホンダ『CB190SS』人気のネオクラも30万円台から。左がヤマハ『FZ-X』、右がホンダ『CB190SS』

ヤマハは『FZ-X』と『YZF-R15M』に試乗した。空冷149ccエンジンを積むFZ-Xは、『XSR700/900』の弟分といった雰囲気で、さきほどのCB190SSよりモダン。ポジションは予想以上に殿様乗りだったが、車体は剛性感が頼もしく、「ハンドリングのヤマハ」というフレーズが当てはまる走りだった。

ヤマハ YZF-R1Mヤマハ YZF-R1M

水冷エンジンのYZF-R15Mは、クラッチ操作が不要なクイックシフターを組み合わせるなど、ヤマハの頂点『YZF-R1M』を彷彿とさせる内容。前傾の強い姿勢に驚きながら走り始めると、身のこなしは鋭すぎず、足回りはしっとりしていて、もう少し広いフィールドが似合いそう。だからこそ適度なパワーは安全性という面で好ましい。

ベスパ VXL125ベスパ VXL125

ベスパにも乗った。インドで生産される『VXL125』だ。 外観はデザイン、クオリティともにベスパそのもの。走り出しても、小径ホイールと高めの着座位置が生み出す独特の走り、モノコックボディならではのエンジンの鼓動がそれっぽく、これが日本の125ccスクーターと同等の価格(26万9000円)で手に入るのは魅力だと思った。

HERO X-PULSE200 4VHERO X-PULSE200 4V

最後に紹介するのはインドのヒーロー『X-PULSE200 4V』。インド最大手のメーカーだそうで、2022年秋から輸入を始めたという。ホンダとの合弁会社がルーツということもあり、予想以上の完成度。エンジンの吹け上がりや回転落ちはゆったりしているが、回り方はスムーズで、フレームはしっかりしていて、コーナーでも安定していた。

◆ビギナーからリターンまで、あらゆる人に勧められる

最初に書いたように、現在はメーカーやインポーターのラインアップにも東南アジアやインド製の車種があるので、試乗する前からそれほど心配はしていなかったが、実際に数台に乗って、「これなら大丈夫」という気持ちになった。

ここで紹介するような車格であれば、車検はないので維持費は安く、適度なサイズとパワーは本人だけでなく家族にとっても安心だ。何より価格も手頃で、今回紹介したモデルもすべて30万円前後に収まる。ビギナーからリターンまで、あらゆる人に勧められるカテゴリーだと感じた。

バイク館が取り扱う輸入新車モデルバイク館が取り扱う輸入新車モデル

《森口将之》

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