航続470km、ジャガーのEV『I-PACE』に改良新型…欧州で発表

アトラスグレーで塗装された新デザインのフロントグリル

最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステム

400psツインモーター搭載

ジャガー I-PACE 改良新型
ジャガー I-PACE 改良新型全 10 枚

ジャガーカーズ111日、EVのジャガー『I-PACE』(Jaguar I-PACE)の改良新型を欧州で発表した。

◆アトラスグレーで塗装された新デザインのフロントグリル

改良新型では、フロントを中心に外装を変更した。フロントグリルは、アトラスグレーで塗装され、滑らかなフォルムになった。従来のグロスブラックのひし形パターングリルを置き換えることで、車両のフロントにシンプルでクリーンな印象を与えるのが狙いという。アトラスグレーは、フロントの垂直ブレードにも施された。フロントグリルの黒と銀のジャガーエンブレムも新しい。

フロントバンパーフィニッシャー、ロアドアフィニッシャー、リアディフューザーは、グロスブラックからボディ同色に変更された。ボディカラーには、アイガーグレーのサテン仕上げと新色のカルパチアングレーメタリックが追加されている。

標準装備のホイールには、ダイヤモンド旋削加工が施された。22インチの「Style 5069 ホイールにはサテグレー仕上げが施され、カーボンファイバーインサートを組み合わせた。22インチホイール装着車には、テールゲートスポイラーが付く。

◆最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステム

ジャガー I-PACE 改良新型ジャガー I-PACE 改良新型

改良新型には、エクステリアブラックパックを採用する。 R-Dynamic SE」に標準装備されたグロスブラック仕上げは、グリルサラウンド、ウィンドウサラウンド、ドアミラーカバー、リアエンブレムに適用される。

オプションで、コントラストパノラミックルーフを用意した。これにより、これまではボディ同色だったルーフのリア部分を、ブラックで仕上げることができるようになった。

最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステムには、ワイヤレスのAppleCarPlay」とグーグル「AndroidAuto」が付く。さらに、Pivi Pro2台のスマートフォンを同時に接続できる。また、アマゾン(Amazon)の音声アシスト、「アレクサ(Alexa)」を車載化。ナビゲーションやメディア再生、PiviProを通じた電話やスマートデバイスなどの操作を、アレクサへの音声コマンドで行える。例えば、目的地までの道案内、プレイリストの再生、最寄りのコーヒーショップの検索などのリクエストを、音声で行うことができる。質問するだけで、最新のニュースや天気をチェックしたり、スケジュールや買い物リストを管理したりすることもできる。

400psツインモーター搭載

EVパワートレインは、モーターを前後アクスルに搭載し、4輪を駆動する。2個のモーターは合計で400psのパワーと、71kgmのトルクを引き出す。強力なモーターの効果で、0100km/h加速4.8秒のパフォーマンスを実現する。最高速は200km/hとした。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は90kWh1回の充電での航続は、最大で470kmWLTPサイクル)の性能を備える。出力100kWの急速チャージャーを使えば、約127kmの走行分を、およそ15分で充電できる。自宅用の出力7kWのウォールボックスを使用した場合、およそ13時間で充電できる。

さらに出発前、I-PACEの優先充電機能を使うと、充電の開始時間と終了時間を設定できる。これにより、例えば、夜間の割安な電気料金を利用して充電できる。また、バッテリーをフル充電以外の容量で充電するように、設定することも可能、としている。

《森脇稔》

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