三菱 アウトランダー PHEV 新型に米国進出40周年記念車設定…ブロンズルーフ採用

セミアニリンレザーシートなどの装備が充実

EVモードの航続は従来型の4割増し

車両運動統合制御システム「S-AWC」

三菱 アウトランダー PHEV 新型の「40thアニバーサリー・スペシャルエディション」
三菱 アウトランダー PHEV 新型の「40thアニバーサリー・スペシャルエディション」全 7 枚

三菱自動車の米国部門は1月20日、電動SUV『アウトランダーPHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)の新型に、米国進出40周年記念車の「40thアニバーサリー・スペシャルエディション」を設定し、発売した。現地ベース価格は、4万9995ドル(約650万円)だ。

写真:三菱 アウトランダー PHEV 新型の「40thアニバーサリー・スペシャルエディション」

◆セミアニリンレザーシートなどの装備が充実

米国市場に進出して40周年を迎えた三菱自動車は、新型アウトランダーPHEVに特別なアニバーサリーエディションを設定した。専用の機能やエンブレムなどを装備し、特別な価値を提供することを目指した。40thアニバーサリー・スペシャルエディションは、最上位グレードの「SEL」をベースにしている。

40thアニバーサリー・スペシャルエディションでは、ブラックとサドルタンのキルティングレザーを使ったドアインサート、ブラックのヘッドライナーとピラー、セミアニリンレザーシートを装備した。Cピラーには、40周年記念エンブレムも付く。専用塗装として、ブラックダイヤモンドとブロンズのツートンカラーを用意した。ブラックダイヤモンドの車体を基本に、ルーフがブロンズ仕上げとなる。

また、電動パノラマサンルーフ、Bose製プレミアムサウンドシステム、10.8 インチのヘッドアップディスプレイも標準装備されている。

◆EVモードの航続は従来型の4割増し

新型アウトランダーPHEVには、前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載する最新のツインモーター4WDを採用する。モーターは従来型よりも出力が強化されており、モーターならではの高い応答性や、前後モーターを高い精度で制御できるという利点を生かし、前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分する。

米国仕様の場合、モーターの最大出力はフロントが114hp、リアが134hp。システム全体で、248hpのパワーと45.9kgmのトルクを引き出す。米国向けの新型アウトランダーPHEVには、350ボルトで蓄電容量20kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。EVモードの航続は、従来型から4割増しの最大61kmに拡大した。

ガソリンタンクの大型化により、2.4リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクル「MIVEC」エンジン併用時の航続も、最大676kmに延びた。バッテリーの充電に関しては、車載のDC急速充電システムにより、バッテリー容量の80%を約38分で充電できる。

◆車両運動統合制御システム「S-AWC」

新型では、車両運動統合制御システムのS-AWCを組み合わせ、走る、曲がる、止まるという運動性能を追求している。S-AWC は、「スーパー・オール・ホイール・コントロール」の略だ。「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」やABSに加えて、ブレーキで左右輪を制御する「アクティブヨーコントロール(AYC)」を統合制御した三菱自動車独自の四輪制御技術となる。

最新のS-AWCは、従来は前輪のみだった左右輪のブレーキ制御を、後輪にも追加する。これにより、従来よりも前輪への負担を軽減し、四輪のタイヤ能力をバランスよく引き出すことが可能になるという。

さらに、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7種類のドライブモードを設定した。舗装路での通常走行に最適な「NORMAL(ノーマル)モード」を基本とし、未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせた「GRAVEL(グラベル)モード」、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW (スノー)モード」といった路面状況に応じたモードのほか、力強い加速が必要な場合の「POWER(パワー)モード」や、環境に優しく経済的な「ECO(エコ)モード」など、運転スタイルによるモードを設定している。

《森脇稔》

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