コルベット 最速はハイブリッド『E-RAY』に、0~96km/h加速2.5秒…「Z06」上回る

V8ハイブリッドで655hpのパワーを獲得

インフォテイメントシステムに「E-RAYパフォーマンスアプリ」

標準車よりも3.6インチワイドなボディ

最速のコルベットに相応しい内外装

シボレー・コルベット E-RAY
シボレー・コルベット E-RAY全 10 枚

シボレーは1月17日、『コルベット』のハイブリッド『コルベットE-RAY』(Chevrolet Corvette E-Ray)が『コルベットZ06』を上回り、史上最速のコルベットになると発表した。

◆V8ハイブリッドで655hpのパワーを獲得

新開発のハイブリッドパワートレインは、ミッドシップに直噴6.2リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpmを引き出す。このエンジンが後輪を駆動する。

シート間のフロアトンネルには、最大出力160hp、最大トルク17.3kgmを発生するモーターを搭載する。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は1.9kWhとした。コルベットE-RAYはエンジンが後輪、モーターが前輪を駆動する「eAWD」となり、ハイブリッドシステム全体で、655hpのパワーを獲得する。

トランスミッションは8速デュアルクラッチ。コルベットE-RAYは、0~96km/h加速2.5秒、0~400m加速10.5秒の性能を可能にした。コルベットZ06の0~96km/h加速2.6秒を上回り、史上最速の量産コルベットになるという。

◆インフォテイメントシステムに「E-RAYパフォーマンスアプリ」

シボレー・コルベット E-RAYシボレー・コルベット E-RAY

電動フロントモーターと「LT2」型スモールブロックV型8気筒ガソリンエンジンの組み合わせにより、臨場感あふれるサウンド体験を追求した。安全面では、レーンキープアシスト(レーンディパーチャーウォーニング付き)、フォワードコリジョンアラート、オートマチックエマージェンシーブレーキング、などを標準装備している。

インフォテイメントシステムに搭載された「E-RAYパフォーマンスアプリ」は、ドライバーにハイブリッドパワートレインの作動に関する情報を表示する。主な表示レイアウトは3種類だ。「ゲージ」は、電気モーターとV8エンジンの動的出力表示を行う。「ダイノ」は、選択可能な時間間隔でのパワー/トルクのグラフ表示モードだ。「データ」は、電気システムの性能と効率性を表示する。

フロントアクスル上に配置された電気モーターはコンパクト設計とした。これにより、フロントにトランクスペースを確保する。ブレンボ製カーボンセラミックブレーキシステムを標準装備した。3種類のサスペンション設定が可能なマグネティックライドコントロール4.0を標準装備している。

◆標準車よりも3.6インチワイドなボディ

シボレー・コルベット E-RAYシボレー・コルベット E-RAY

エクステリアは、コルベットらしい洗練された躍動感のあるスタイルとパフォーマンスを重視してデザインされた。内燃エンジン仕様の高性能グレード「Z06」と共通の力強いワイドボディを採用した。標準車よりも3.6インチワイドで、低くワイドなスタンスのボディが特長になる。

軽量アルミホイールは、専用の5スポークのツイストスターデザインだ。アルミホイールの仕上げは4種類。20インチと21インチのスタッガードホイールには、ミシュラン製「パイロット・スポーツ」オールシーズンタイヤを装着する。ミシュラン製「パイロット・スポーツ4S」サマータイヤは、オプションの「パフォーマンス・パッケージ」で選択できる。

新色として、リップタイドブルー、シーウルフグレー、キャクタイを含む14色のボディカラーを用意した。エレクトリックブルーが特長の専用のボディレングス・ストライプ・パッケージも設定している。

◆最速のコルベットに相応しい内外装

シボレー・コルベット E-RAYシボレー・コルベット E-RAY

カーボンフラッシュバッジを標準装備した。ブラックカラーのエグゾーストチップとブライトバッジ、カーボンファイバー製のグラウンドエフェクトが装着可能。オプションのカーボンファイバー製ホイールは、カーボンフラッシュ、ビジブルカーボンファイバーフィニッシュ、レッドストライプ入りビジブルカーボンファイバーが特徴になる。

新しいアルテミスディップドインテリアも採用した。これは内装の仕上げの大部分に深いグリーンの色調を補完的に配色したものだ。インテリアは、2種類のカーボンファイバー・トリムパッケージ、3種類のシート、7色のインテリアカラーなど、複数のオプションから選ぶことができる。

さらに、コンソールには、「Charge+」と「Stop/Start」のボタンを追加した。インフォテイメントシステムとインストルメントクラスターを一新して、ドライバーとの一体感を追求している。

《森脇稔》

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