京都の嵐電も運賃改定…増収分を車両更新や省エネなどに充当 4月1日予定

2017年以来、6年ぶりとなる嵐電の運賃改定。写真は1993年製のモボ611形615号で、足回りは戦前製のモボ111から流用している。
2017年以来、6年ぶりとなる嵐電の運賃改定。写真は1993年製のモボ611形615号で、足回りは戦前製のモボ111から流用している。全 2 枚

京都市の京福電気鉄道(嵐電)は1月27日、国土交通省近畿運輸局に対し嵐山線旅客運賃の改定認可申請を行なったと発表した。4月1日の実施を予定している。

【画像全2枚】

今回の改定は原材料価格の高騰による工事費の増加や、燃料費の高騰による電気料金の値上げ、雇用維持のための人件費の増加などにより「今後の収支見通しにおいて現行運賃では収支改善を図ることが困難」として行なわれるもので、普通運賃は現行の大人220円・子供110円をそれぞれ250円・120円とする。

また定期運賃については通勤用の大人1か月が7500円から8500円に値上げされるが、通学用は据え置かれる。

この改定を受けて嵐電では、2023年度に嵐電嵯峨、2024年度に西大路三条・山ノ内・太秦広隆寺の各停留場をバリアフリー化するほか、2001形2両に回生ブレーキを追加し、回生電力を有効活用するための回生電力貯蔵装置を新設する。

また、製造から50年を経過した車体、90年以上が経過した足回りを持つ車両7両をVVVFインバータ制御や回生ブレーキを搭載したバリアフリー対応の新型車両に置き換えるとしている。

1995年製のモボ631形631号。1995年製のモボ631形631号。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. 日産が業績見通し修正、上期営業損失300億円…下期はサプライチェーンリスク想定
  5. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る