CASE車両の仮想化セキュリティソリューションをパナソニックが実証実験…オートモーティブワールド2023

仮想化プラットフォームを実装した次世代コックピットの例
仮想化プラットフォームを実装した次世代コックピットの例全 7 枚

2022年の道路運送車両法改正により、型式指定にはセキュリティ対策の標準であるCSMS(UN-R155)およびSUMS(UN-R156)認証が必要になった。だが、「基準を満たしていれば安全」とは言い切れないのがサイバーセキュリティだ。

オートモーティブワールド2023においてパナソニックオートモーティブが仮想化技術を自動車セキュリティに応用する実証実験の展示を行っていた。ディスクリート回路による制御からマイコン制御へと進化していったECUおよび車載コンピュータが、ドメインコントローラ、ゾーンコントローラ、統合ECUに進化しようとしている。SDVでは、ソフトウェア環境もアセンブラやC言語による制御プログラムから、リアルタイムOS環境、ビークルOS環境が求められている。クラウド連携サービスやAI活用には、このようなソフトウェアのレイヤ構造は不可欠となる。

そこでも重要なのはセキュリティ機能だ。汎用コンピュータから進化したPCやスマホは似たようなアーキテクチャを持ち、セキュリティの考え方も共通する部分がある。しかし、独自の進化を遂げた車載コンピュータは、制御ソフトの階層化がそれほど進んでいない。エンジン制御などリアルタイム要件(最長遅延時間の保証)を満たすため、ダイレクトなハードウェア制御が必要という理由がある。


《中尾真二》

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る