「スピーカーケーブル」で音は変わる!?…キーワードから読み解くカーオーディオ

スピーカーケーブルの一例(M&Mデザイン・SN-MS2500lll)。
スピーカーケーブルの一例(M&Mデザイン・SN-MS2500lll)。全 3 枚

カーオーディオ製品のカタログ等を開くと、専門用語を多々目にする。当連載ではそれらの意味を1つ1つ解説し、初心者がカーオーディオに対して感じがちな「とっつきにくさ」を解消しようと試みている。今回からは、「周辺アクセサリー」に関する用語に焦点を当てていく。

【画像全3枚】

カーオーディオにて使われるケーブルは、主に3タイプに分類できる!

今回は主に、「スピーカーケーブル」について解説していく。ところで、カーオーディオシステムを組もうとするときに必要となるケーブルは、主には3つある。「スピーカーケーブル」、「ラインケーブル」、「パワーケーブル」、これらだ。

なおこれらは用途が異なり、それに伴って構造も異なる。まず用途の違いはざっと以下のとおりだ。「スピーカーケーブル」は、メインユニットの内蔵パワーアンプ、または外部パワーアンプにて増幅された後の信号をスピーカーまで送るためのケーブルだ。

次いで「ラインケーブル」はメインユニットからプロセッサーまで、あるいはメインユニットまたプロセッサーから外部パワーアンプまで信号を伝送するためのケーブルだ。なおこれにて伝送されるのは、パワーアンプで増幅される前の微弱な状態の音楽信号だ。そして「パワーケーブル」は、カーオーディオ機器に電気を供給するためのケーブルだ。

スピーカーケーブルの一例(チェルノフケーブル・スタンダード)。スピーカーケーブルの一例(チェルノフケーブル・スタンダード)。

「スピーカーケーブル」は、プラス線とマイナス線とが2本1組で構成!

続いては、構造の違いを簡単に説明していこう。まず「スピーカーケーブル」は、プラス線とマイナス線とが対になっている。対して「ラインケーブル」は、プラス線とマイナス線とが一体化している。そしてさらに、右ch用のケーブルと左ch用のケーブルとが対になっている。一方「パワーケーブル」は、プラス線とマイナス線が完全に分離している。それぞれ必要な長さで用意され、個別に配線作業が実行される。

ところで、「スピーカーケーブル」を変えることで音は変わるのだろうか…。

結論から入ろう。「スピーカーケーブル」によって音は変わる。電気が流れさえすれば何でも良いかというと、そんなことは断じてないのだ。

「スピーカーケーブル」によって音が変わる理由は以下のとおりだ。オーディオシステムにて良い音を得ようとするときにキモとなるのは、「音源に含まれている情報をいかにロスなく再生できるか」だ。つまりオーディオ機器の中でパワーアンプやスピーカーには基本的に、音源自体のクオリティを上げる能力は備わっていない。なのでパワーアンプにしてもスピーカーにしても、音源に含まれている情報をそのまま再生できるかどうか、この部分が突き詰められて設計されている。そしてそこのところにこだわればこだわるほど、製品の価格はどんどん上がる。

スピーカーケーブルの一例(チェルノフケーブル・クラシック)。スピーカーケーブルの一例(チェルノフケーブル・クラシック)。

「スピーカーケーブル」の良し悪しも、如実に音に現れる!

そして情報のロスは、伝送過程でも起こり得る。ケーブルの質の良し悪しによりロスの程度が変化し、結果、音も変わるのだ。

ちなみにカー用の市販「スピーカーケーブル」の最廉価なモデルは、1mあたり200円程度で購入できる。対して高級品ともなると、1mあたり1万円を超えるモデルもある。ここまでの価格差はダテではない。優秀なシステムであればあるほど、ケーブルの違いも音に大きく現れる。

ところで、最廉価なモデルも純正ケーブルと比べたら高品質だ。というのも車両は価格競争の中で開発されていて、ゆえに走行性能や安全性能に直接関係のない部分のコストカットが推し進められている。ケーブルもその対象になっていることは間違いなく、事実、ケーブルの導線に銅ではなくアルミが使用されているケースも見受けられている。これなどはまさしく、コストカットによる結果であると言って良い。

なのでせっかくスピーカーを市販品に交換するのであれば、ケーブルも市販品に交換しないともったいない。ケーブルが純正品のままでは、交換するスピーカーの性能を十分に引き出しきれない。

今回は以上だ。次回は、「スピーカーケーブル」にはどんなタイプがあるのかを詳しく説明していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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