オンデマンドによるレベル4自動運転サービスに向けて実証実験

運行管制システム全体像
運行管制システム全体像全 1 枚

アイサンテクノロジー損害保険ジャパンなどは、桑名市でオンデマンド運行管制システムを活用した自動運転サービスの実証実験を、3月14、15日に実施する。

実証実験はナガシマスパーランド駐車場内で、1周約600mのコースを8分間で自律走行する。自動運転車は周囲の物体検出、自車位置の推定、走行経路の策定、運転判断といった自動運転に必要となる機能を備えた「マイリー」と「ゴルフカート」、計2台の車両を使用する。

実証では、運行状況の正確な把握、効率的な車両運行の実現を目指し、三菱電機が製作したオンデマンド運行管制システムで車両の配車や運行を管理する。また、だれでも利用しやすい固定型配車端末を設置し、利用者の申込状況に応じて、オンデマンド運行管制システムから自動運転車両へ自動で配車を指示する。

自動運転の社会実装を見据え、三重交通がオンデマンド運行管制システムを利用し、遠隔から運行状況を監視する。

桑名市は、少子高齢化や、コロナ禍における新しい生活スタイルへの対応で、公共交通へのニーズが今後ますます高くなる見通し。一方で、バス業界では、運転手の高齢化や担い手不足が深刻化している。このため、将来に向けた持続可能な公共交通ネットワークを確保するための対策が求められている。

こうした社会課題に対し、移動確保と効率化、地域活性化、交通事故削減、人材不足解消などに貢献すると同時に、移動の利便性向上する仕組みとして、自動運転が期待されている。今回、自動運転に新たなサービスを付加して運行し、技術面、事業性を含めた検討を目的に実証実験を実施する。


《レスポンス編集部》

アクセスランキング

  1. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  2. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  3. マツダ、クーペコンセプトと新型『CX-5』初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
  5. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る