[低音強化]音に効く「小型・薄型のパワードサブウーファー」の設置法

パワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。
パワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。全 3 枚

クルマの中で好きな音楽をより良い音で楽しみたいと思ったときには、「低音強化」の実行も有効だ。当特集では、そうである理由から実践方法までを全方位的に解説している。今回は、「小型・薄型のパワードサブウーファー」の設置の仕方について考察していく。

【画像全3枚】

◆クラシック音楽好きなら助手席下が、ビートの効いた音楽が好きなら運転席下が吉!

前回は、「サブウーファー」を導入する際の配線に関する説明をした。配線においてもさまざまな注意点やコツがあり、やり方によって音にも影響が現れる。そして、設置の仕方でも鳴り方が変化する。今回はそこのところを掘り下げていく。

さて、「小型・薄型のパワードサブウーファー」は基本的にシート下に置かれることとなるわけだが、まず悩むのは、「運転席の下と助手席の下のどちらに置くか」だ。これについては以下のように考えよう。低音を体で感じて楽しみたいと思うなら運転席下が向いていて、純粋に音として楽しみたいと思うときには助手席下が向いている。

というのも、運転席下に置くと「小型・薄型のパワードサブウーファー」から放たれる超低音の音波が、座面の奥から直接的に伝わってくる。逆に助手席下に置いた場合には、音波の圧はそれほど感じられずにシンプルに耳で超低音を堪能できる。なのでクラシック音楽を聴くことが多いのならば、助手席下が向いている。音波の圧を感じる必要性が低いからだ。それよりも超低音の響きを得たい。そうすることで臨場感が向上する。逆にビートの効いた音楽を聴くことが多いのなら、圧を感じられるとノリ良く音楽を満喫できる。

パワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。パワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。

◆固定方法は、手軽さを取るか音にこだわるかで選択を!

続いては、「小型・薄型のパワードサブウーファー」の固定方法について考えていく。

まず「小型・薄型のパワードサブウーファー」は、導入のハードルが低いこともメリットだ。ゆえに設置においてもコストがかかりにくい方法を取った方が持ち味が生きる。となると、無難なのは「面ファスナー」による固定だ。「面ファスナー」をボディの底面に貼り付けて、車両のカーペットに密着させて固定すれば、比較的にリーズナブルに設置を完了可能だ。

ただし、カーペットのタイプによっては「面ファスナー」が効かないこともある。また、シート下のフロア面が凸凹していて設置しにくいときもある。そしてさらには、音にこだわりたいと考える場合にも、他の方法が利を放つ。

他の方法とは、「固定用のボードを使う」というやり方だ。固定用のボードを用意してそれを車両のフロアの鉄板にネジで固定する。そしてその上にカーペットを敷いて、「小型・薄型のパワードサブウーファー」をカーペットもろともネジでボードに設置する。このようにするとボックスをがっちりと固定できる。

そして強固に設置できると、振動板を動かそうとする力をロスしにくくなる。結果、音的にもアドバンテージを発揮する。

パワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。パワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。

◆「小型・薄型のパワードサブウーファー」は、近くに置けることもメリット!

ところで「小型・薄型のパワードサブウーファー」は、サウンドの迫力という点で「ボックスサブウーファー」と比べてビハインドがあると思われがちだが、一概にそうとも言い切れない。上級機ともなるとかなり本格的な低音を鳴らせる。そしてその上で「小型・薄型のパワードサブウーファー」には、「ボックスサブウーファー」にはない利点も備わっている。それは、「近くに置けること」だ。

「ボックスサブウーファー」はトランクに置かれることが多くなるわけで、リスナーとの距離が離れる。なのでサウンド制御がしにくくなるのだ。ただし、高度なサウンドチューニング機能がシステムに備わっている場合には問題はない。チューニングにてコンディションを整えられる。しかし高度なチューニング機能が備わっていない場合には、フロントスピーカーの音と上手く繋げるのが難しくなるのだ。

その点「小型・薄型のパワードサブウーファー」はリスナーのそばに置けるので、フロントスピーカーの音との到達タイミングのズレが少ない。結果、音がまとまりやすくなる。

なのでチューニング能力があまり高くないメインユニットを使っている場合には、あえて「小型・薄型のパワードサブウーファー」を選ぶというのもアリだ。覚えておこう。

今回は以上だ。次回は「ボックスサブウーファー」の設置方法について解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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