[頼るべきはプロ!]音のプロは「車内静音化」も得意

「車内静音化」にも活用可能な「遮音・断熱・吸音材」の一例(フェリソニ・S-1)。
「車内静音化」にも活用可能な「遮音・断熱・吸音材」の一例(フェリソニ・S-1)。全 3 枚

当特集では、カーオーディオシステムのバージョンアップを図りたいと思ったときに、“音のプロ”である「カーオーディオ・プロショップ」が頼りになる理由を1つ1つ説明してきた。今回はその最終回として、彼らが「車内静音化」も得意としていることについて解説していく。

◆車内を“うるさい”と感じるドライバーが増えている!?

最初に、昨今「車内静音化」に関心を抱くドライバーが増えているその理由を説明しておきたい。理由は主には2つある。まず1つ目は、「エンジン音が静かになったから」だ。最近のクルマはひと昔前のクルマと比べて、エンジン音とマフラー音がかなり静かになっている。そしてハイブリッド車ではエンジン音がしない時間帯もあり、電気自動車では当然ながらエンジン音がまったくしない。結果、それまではエンジン音にかき消されていたロードノイズや風切り音等が耳に付くようになったのだ。

2つ目の理由は「鉄板が薄くなってきたから」だ。クルマに高い燃費性能を求めるようになって久しいが、そこを追求するにおいては車体は軽ければ軽いほど良い。なのでボディの鉄板は強度を保ちつつも薄くなっている傾向があり、音が響きやすくなっている。したがってロードノイズ等が車内に侵入しやすく、ひとたび雨が降り出せば雨音が大きく響く。

なおエンジン音についてはそれを心地良いと感じるドライバーもいるが、ロードノイズや雨音は騒音でしかない。ゆえに多くのドライバーが、これらを原因としてストレスを感じながら運転している…。

「車内静音化」作業の一例。「車内静音化」作業の一例。

◆「カーオーディオ・プロショップ」は、ボディの鉄板にアクセスするスキルも高い!

さて、「車内静音化」を図りたいと思ったときにどこに相談すれば良いのかというと…。さまざまなカーショップ等でこれを請け負ってくれるようになってきたが、おすすめなのはズバリ、「カーオーディオ・プロショップ」だ。彼ら“音のプロ”は「車内静音化」も得意としている。

「カーオーディオ・プロショップ」が「車内静音化」も得意としている理由は、主には3つある。まず1つ目は「バラシが得意だから」だ。ノイズ対策を講じようとするときには、ボディの鉄板にアクセスする必要がある。なぜなら鉄板を響きにくい状態にしなければならず、そうするためには鉄板そのものに制振材を貼り付けたい。また鉄板とパネルとの間の空間も吸音材で埋めたい。

で、「カーオーディオ・プロショップ」は、パネル類の取り外し作業は日常的に行っている。スピーカーを取り付ける際にはドアやピラーが外され、配線を這わせる作業をする際にはセンターコンソールやシートを取り外してフロアをむき出しにすることもある。彼らにしてみれば、そういった作業は朝飯前だ。

「車内静音化」作業の一例。「車内静音化」作業の一例。

◆音響コントロールのためのノウハウは、「車内静音化」にも活用可能!

理由の2つ目は、「音響コントロールが得意だから」だ。彼らは、ドア内部の音響的なコンディションを上げるための作業である「デッドニング」も得意としている。つまり、鉄板を響きにくい状態にする方法や音漏れを起きにくくするためのノウハウを持っている。

そして理由の3つ目は、「部材の取り扱いに慣れているから」だ。実は、「車内静音化」を実践するための部材は、車内の音響的コンディションを上げるための部材でもある場合がほとんどだ。つまり「カーオーディオ・プロショップ」は普段からそれら部材を使い慣れている。なので、どんな部材がどんな場所でどのような効果を上げられるのかを知り尽くしていて、さまざまある部材を適材適所で使い分けられる。

さらにいうと、部材調達のルートも持っている。「車内静音化」に使える部材は国産・輸入を問わずいろいろなメーカーからリリースされている。そしてそれらメーカーはカーオーディオブランドである場合がほとんどなので、「カーオーディオ・プロショップ」はそれらメーカーや輸入代理店とのパイプがあり、各店がこれはと思う選りすぐりの部材をたやすく取り寄せられる。

もしも車内にて“うるさい”と感じたら、そのときも「カーオーディオ・プロショップ」の力を借りよう。お忘れなく。

《太田祥三》

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