DSPに手軽な本格機がある!?[カーオーディオユニット AtoZ]

「PLUG&PLAY」の『PLUG&PLAY DSP』。
「PLUG&PLAY」の『PLUG&PLAY DSP』。全 1 枚

カーオーディオ機器に関する情報を多角的に発信している当コーナー。現在は「DSP」にフォーカスしている。今回は、「単体DSP」の注目モデルをフィーチャーする。取り上げるのは「PLUG&PLAY」の実力機だ。

最初におさらいから入ろう。「単体DSP」とは、サウンドチューニングを行うことに特化したユニットだ。で、これをシステムに組み込めば緻密なサウンド設定を行えるようになり、ステレオサウンドの再現性を高められる。

ただし、「単体DSP」は導入のハードルが高い。価格が高いモデルが多く、さらには「外部パワーアンプ」を別途用意しなければならないからだ。しかも、使用するスピーカーユニットの数と同数のchを有する「外部パワーアンプ」が必要となる。「単体DSP」でサウンドを制御する場合、音楽信号をあらかじめ各スピーカー用に分割しその上で個別にコントロールすることとなる。そして一旦分割した信号は、増幅も個別に行わなければならない。ゆえに、スピーカーの数と同じ数のパワーアンプのchが必要となるのだ。

なので「単体DSP」は、上級者に使われることが多い。コストはかかるが、反面、音にこだわった自分だけのシステムを完成できるからだ。

しかし、案外に手軽に本格システムを作り上げられるモデルもある。それは、「PLUG&PLAY」の『PLUG&PLAY DSP』(税込価格:11万円)だ。

当機はまず、「単体DSP」としては比較的に価格が手頃だ。そして筐体がコンパクトなのでインストールスペースを取りにくい。さらには消費電力も少な目なので、EVやハイブリッド車にも向いている。

それていて性能はハイエンドモデルに肉迫している。まずサウンドチューニング機能は上級機と遜色ない。またコントロール可能なch数も「8」が確保されているので、フロント3ウェイ+サブウーファーという高度なスピーカーレイアウトも組める。さらには6ch分のハイレベル(スピーカー)入力も備えるので、ある程度複雑な純正システムにも対応する。

また、96kHz/24bitのハイレゾ対応の光デジタル入力も備えるので、手持ちのDAPを繋いでハイレゾ音源を高音質に楽しめる。

ちなみに当機は、電源投入時の過大電流も抑制できるリモート電源ディストリビューター(電源フィルター内蔵、最大8台までの外部機器を制御可能)も付属している。手軽な機種でありながら、高いスペシャリティも発揮する。

現実的な予算で本格システムを組みたいと思ったときには、当機があることを思い出そう。

今回は以上だ。次回からは新たな章に突入する。お楽しみに。

《太田祥三》

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