小型モビリティ用ライト、融雪マーカー、交換式高輝度LEDなどアイデア満載の小糸製作所…IAAE 2023

融雪マーカー:寒冷地で役に立つ
融雪マーカー:寒冷地で役に立つ全 8 枚

国際オートアフターマーケット2023(IAAE 2023)に出展する小糸製作所は、リアコンビネーションランプやマーカー類に絞った製品提案をおこなっていた。

純正交換入パワーLEDランプ

時代を反映していたのは、超小型モビリティをメインに小型EV向けのLED灯火類の提案だ。現在、特定の小型EVや超小型モビリティのアフターマーケット商品はラインナップしていないが、OEM他からの設計・受注体制があるのは、その他の灯火類と同じだ。これをアピールするため、既存のマーカーやランプを小型モビリティ向けに流用できるというコンセプトとデモ展示をおこなっていた。

小型モビリティとはいえ、ヘッドライトやマーカーについては規定や保安基準が存在する。製品としてはこれらを精査する必要はあるが、一部はそのまま流用可能なものもあるという。また、AGVなど制限エリアを自走するロボカーなどにも灯火類は必要になる。デザインを含めて今後の市場に期待がかかる。

次にありそうでなかったのが「融雪マーカー」だ。近年、灯火類のLED化が進み、ヘッドライト以外もLEDの採用が増えている。LEDの欠点はランプやレンズが低温・降雪で凍ったり雪が積もったりすることだ(ドライバ回路はそれなりに発熱するのだが)。輸入車やトラックにはヘッドライトの凍結・着雪防止にワイパーやヒーターを持つものがある。地域によっては安全のために必須の機能ともいえる。

同様なニーズはブレーキランプやターンシグナルランプ(ウインカー)、バックランプにも言えるはずだ。小糸製作所が2022年11月から発売しているという融雪マーカーは、トラックのリアコンビネーションランプカバーにインペーストによるヒーターを配線してある。原理としてはリアウィンドウ等の「熱線」と同じものだ。ストップランプの形状に沿った形でヒーターを配線することで、凍結他を防ぐ。融雪ランプは、今後増えるEV乗用車、トラックでも需要がありそうだ。

最後はフォグランプやバックランプの交換用ハイパワーLEDだ。従来型の電球ならば高輝度・高出力のアフター品の交換は簡単だが、LEDとなるとバルブ交換のようにはならず、ブラケットごと、アセンブリ交換となりがち。小糸製作所は、純正LEDフォグランプの形状(主にトヨタ系)にあわせた交換用バルブ(LEDユニット)を販売している。色はホワイトとイエローの2色。ホワイト・イエローを切り替えることができるランプも用意されていた(走行中の切り替えは不可)。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【BYD シーライオン6 AWD 新型試乗】ターボエンジン搭載、コスパ最高のプラグインハイブリッドSUV…中村孝仁
  2. スズキ『eスカイ』は“時代に残る一台”をめざす…8月の新型車記事ベスト5
  3. 40系アルファード・ヴェルファイア用「ジュエルヘッドランプULTRA」、OPアクションやLEDライトバー搭載
  4. マツダ『CX-3』存続が確定! 12年ぶり刷新へ、2027年登場の次期型デザインを大予想
  5. 軽キャンピングカーキット「ネクストキャンパー」、名古屋市のふるさと納税返礼品に採用
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
ランキングをもっと見る