中国自動運転スタートアップ中智行(ALLRIDE)は2月28日、江蘇省政府による日本メディア招致において、蘇州市内で同社が展開する自動運転技術を紹介したと公式WeChatで発表した。
純粋な路車協調による自動運転バスとタクシーを展開
参加した日本のメディアは、日経新聞、共同通信、NHK、朝日新聞などだという。蘇州市ではほぼ同じ場所で、日産が自動運転タクシーの展開を予定しており、日本のメディアの目的はそちらとも考えられる。
ALLRIDEによれば、蘇州市高速鉄道駅にほど近い新城エリアにおいて、当日朝9時45分、午前のピークでごった返す繁華街の公道をALLRIDEのRoboBus(自動運転バス)やRoboTaxi(自動運転タクシー)が走行し、その中の一台のRoboBusに取材陣が乗り込んだという。
今回の車両は、車両側のセンサー類にあえて覆いをかけ、必要な道路側設備からの感知のみに絞り、純粋な路車協調によって制御を実現。このRoboBusの運行ルートは、蘇州高速鉄道北駅、金科ホテル、智駕運維崗、高速鉄道の心、園融広場など、新城エリアを代表するランドマークを一巡するもので、道路の両側にはALLRIDEによるRobo-X自動運転体験ステーションが設置されている。
ALLRIDEは現在、市内同エリアの主要公道15kmに対して道路のインテリジェント化を終了している。ステーションは20ヶ所あまりを整備しており、「同エリアにおける交通インフラ拡張に伴い、今後この距離を162kmまで拡大し、ユーザーの利便性や体験を高めたい」としている。