メルセデスベンツAMG「GLE 53」に改良新型、435馬力電動スーパーチャージャー…欧州受注開始

ジェットウィングデザインのサイドエアインテークを備えたバンパー

48Vマイルドハイブリッドを採用

0~100km/h加速は従来の5.3秒から5秒に短縮

メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ SUV 改良新型
メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ SUV 改良新型全 10 枚

メルセデスAMGは3月7日、メルセデスベンツ『GLE SUV』の高性能モデル、メルセデスAMG『GLE 53 4MATIC+ SUV』(Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ SUV)の改良新型の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、11万2496ユーロ(約1620万円)と発表されている。

◆ジェットウィングデザインのサイドエアインテークを備えたバンパー

メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ SUV 改良新型メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ SUV 改良新型

改良新型は、フロントに新デザインのLEDデイタイムランニングライトを装備した。フロントバンパーには、ジェットウィングデザインのサイドエアインテークが付く。これにより、シリーズ最強の「63」に近い雰囲気を追求する。リアはLEDテールランプを一新。 ボディカラーは、アルパイングレーユニとソーダライトブルーメタリックの2色が新色だ。ボンネットには、メルセデススターに代えて、AMGのエンブレムが付く。

電動パノラマサンルーフ、フロントシートヒーター、アダプティブハイビームアシスト、スマートフォン統合システムを新たに採用した。AMG パフォーマンスエキゾーストシステム、「Burmester」サウンドシステム、メモリーパッケージ、360度のパーキングパイロット、「KEYLESS-GO」パッケージ、ブラインドスポットアシストも標準装備する。

最新世代のAMGパフォーマンスステアリングホイールを採用しており、AMGステアリングホイールボタンが付いた。ドライバーはステアリングホイールから手を離すことなく、重要な運転機能や走行モードを制御できる。 ステアリングホイールには、オプションでヒーター機能が用意され、カーボンファイバールックも選択できる。

◆48Vマイルドハイブリッドを採用

直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンに、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせる。

加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御するなど、電気システムをハイパフォーマンスモデルのさらなる性能向上に積極的に利用する。直列6気筒エンジンとこれらのシステムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようなスムーズでリニアな加速感や、高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。

ISGは、エンジンと9速ATの「9Gトロニック」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに畜電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力のアシストに充分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

◆0~100km/h加速は従来の5.3秒から5秒に短縮

改良新型では、最大出力435hp/5800~6100rpmを発生する。最大トルクは、ソフトウェアの更新とターボチャージャーの大型化により、従来の53kgmから、57.1kgm/2200~5800rpmへ引き上げられた。

ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の四輪駆動システム、「AMGパフォーマンス4MATIC+」を採用した。動力性能は、0~100km/h加速が従来の5.3秒から5秒に短縮。最高速は250km/h(リミッター作動)だ。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  2. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
  3. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
  4. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  5. 125ccスクーターでもここまで違う!? スズキ『バーグマン』とヤマハ『NMAX』を徹底比較
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る