BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、2027年内に6車種へ拡大

EVパワートレイン専用に設計された車両アーキテクチャー

欧州やメキシコなどグローバル拠点で生産

ノイエ・クラッセによって2030年より前にEVシェア50%以上を達成する見通し

BMW i Vision Dee(参考)
BMW i Vision Dee(参考)全 10 枚

BMWグループ(BMW Group)は3月15日、2025年に発売予定の次世代EV「ノイエ・クラッセ(新たなクラス)」のラインナップを、2027年内に6車種へ拡大すると発表した。

写真:BMW i Vision Dee(参考)

最初のノイエ・クラッセとして、『3シリーズ』セグメントのセダンと、スポーティな SUVが2025年に登場する予定だ。BMWグループはCES2023において、次世代EVを提案するコンセプトカー『i Vision Dee』を初公開した。i Vision Dee は、余分な要素をそぎ落としていく新しいデザイン言語を採り入れたミッドサイズセダン。i Vision DeeはBMWグループの未来を支える電気、サーキュラリティ、デジタルの3つの要素のうち、デジタルの側面を表しており、次世代EVのノイエ・クラッセの実現に向けたもうひとつのマイルストーンに位置付けている。

◆EVパワートレイン専用に設計された車両アーキテクチャー

EVパワートレイン専用に設計された車両アーキテクチャーと、新しいデザイン言語を備えたノイエ・クラッセには、3つの特長がある。全く新しいUX/UIコンセプトを持ち新たに開発されたワイヤーハーネス、大幅に効率化された高性能EVパワートレインとバッテリー、そしてライフサイクル全体における優れたサステイナビリティだ。この基盤技術は、後に続くBMWの全モデルの基礎になるという。

ノイエ・クラッセでは、まったく新しい電気駆動システムを使用し、電力消費量の低減と航続の延長を追求する。BMWグループは現在、そのために次世代のバッテリーセルを開発中。最適化された電池化学との組み合わせによって、EVパワートレインのコスト削減を狙う。

また、ノイエ・クラッセは、デジタル化と電動化の新しい基準となり、BMWを象徴する個性を未来に向けて進化させるとともに、急速に拡大するBMWグループのEVに対する需要をさらに加速させるという。ドイツ・ミュンヘンで2023年秋に開催される「IAAモビリティ 2023」において、BMWグループはノイエ・クラッセを目指すさらなるステップと新たな詳細を発表する予定だ。

◆欧州やメキシコなどグローバル拠点で生産

BMWグループは、2025年後半の最初のノイエ・クラッセの生産開始に向けて、すでにより具体的な枠組みを提示している。ノイエ・クラッセのみを製造するハンガリー・デブレツェンの新工場で、組み立てを開始する計画だ。

2026年以降、ノイエ・クラッセは100年以上の歴史を持つミュンヘンの本社工場でも生産される。現在、この新生産に向けて、工場の近代化に取り組んでいる。

ノイエ・クラッセの生産は2027年、メキシコ・サンルイスポトシ工場でも始まる。BMWグループが8億ユーロを投じた工場で、EVの組み立てと高電圧バッテリーの生産が行われる。その他のノイエ・クラッセ生産拠点は、近日中に発表される予定だ。

◆ノイエ・クラッセによって2030年より前にEVシェア50%以上を達成する見通し

ノイエ・クラッセは、BMWブランドの中核をなす量産車として、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と、現在の3シリーズセグメントに属するセダンで2025年にスタートする。その後、最初の24か月間に、BMWグループの全世界の生産ネットワークにおいて、少なくとも6車種のノイエ・クラッセの生産が開始される予定だ。

また、ノイエ・クラッセでは、総合的な持続可能性のあらゆる面を考慮する。「Secondary First」アプローチによって、車両のリサイクル・リユース材料の割合を、現在の平均30%弱から徐々に増やしていく予定だ。

BMWグループとしては、ノイエ・クラッセの販売が伸び、その説得力のある本質によって、eモビリティ市場に急速に浸透する力を秘めていると見込む。2020年代後半の市場環境、原材料の価格と入手可能性の状況、包括的な充電インフラの構築のペースにもよるが、2030年よりもかなり前に、EVシェア50%以上を達成できると予想している。

《森脇稔》

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