0-100km/h加速が5秒、メルセデスAMG『GLE 53クーペ』改良新型…欧州で受注を開始

48Vマイルドハイブリッド+電動スーパーチャージャー

最大トルクは従来の53kgmから57.1kgmにアップ

シリーズ最強の「63」に近いフロントマスクに

メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ クーペ 改良新型
メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ クーペ 改良新型全 10 枚

メルセデスAMGは3月7日、メルセデスベンツGLE クーペ』の高性能モデル、メルセデスAMG「GLE 53 4MATIC+ クーペ」(Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ Coupe)の改良新型の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、12万0832ユーロ(約1720万円)だ。

写真:メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+ クーペ 改良新型

◆48Vマイルドハイブリッド+電動スーパーチャージャー

パワートレインは、直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンに、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせる。

加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御するなど、電気システムをハイパフォーマンスモデルのさらなる性能向上に積極的に利用する。直列6気筒エンジンとこれらのシステムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようなスムーズでリニアな加速感や、高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。

ISGは、エンジンと9速ATの「9Gトロニック」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに畜電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力のアシストに充分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

◆最大トルクは従来の53kgmから57.1kgmにアップ

改良新型では、最大出力435hp/5800~6100rpmを発生する。最大トルクは、ソフトウェアの更新とターボチャージャーの大型化により、従来の53kgmから、57.1kgm/2200~5800rpmへ引き上げられた。

ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時にエンジンをアシストする。可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の四輪駆動システム、「AMGパフォーマンス4MATIC+」を採用した。動力性能は、0~100km/h加速が従来の5.3秒から5秒に短縮。最高速は250km/h(リミッター作動)だ。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にした。

◆シリーズ最強の「63」に近いフロントマスクに

改良新型は、フロントに新デザインのLEDデイタイムランニングライトを装備した。フロントバンパーには、ジェットウィングデザインのサイドエアインテークが付く。これにより、シリーズ最強の「63」に近い雰囲気を追求する。リアはLEDテールランプを一新。 ボディカラーには、新色として、アルパイングレーユニとソーダライトブルーメタリックの2色を追加した。ボンネットには、メルセデススターに代えて、 AMGのエンブレムが装着された。

インテリアでは、AMGシートがレザー仕上げのみとなる。バイアブラウン/ブラックまたはマキアートベージュ/ブラックの2種類を用意した。ハイグロスブラウンのライムウッドトリムパネルがオプションで選択できる。空調制御機能付きフロントシート、拡張現実(AR)機能付きの「MBUX」、マルチビームLEDヘッドランプは標準だ。

最新世代のAMGパフォーマンスステアリングホイールを採用しており、AMGステアリングホイールボタンが付いた。ドライバーはステアリングホイールから手を離すことなく、重要な運転機能や走行モードを制御できる。 ステアリングホイールには、オプションでヒーター機能が用意され、カーボンファイバールックも選択できる。

《森脇稔》

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