ホンダ N-VAN で車中泊を追求、たどり着いた究極の形はコレだ!

助手席側センターピラーレスなので、助手席ドアとスライドドアを空ければ大きな開放感も得られる。
助手席側センターピラーレスなので、助手席ドアとスライドドアを空ければ大きな開放感も得られる。全 28 枚

ホンダアクセスは、「アウトドア」をテーマにホンダ車と純正アクセサリーを使い、様々なアウトドアのシチュエーションを設定してカーライフの楽しさを体験できるプレス向け取材会を開催した。

モデルとなるクルマは『ZR-V』と『ステップ ワゴン』。そして『N-VAN』も車中泊モデルが用意されていた。N-VANについては、1年のうち300日以上を車中泊で過ごすというruiさんが普段乗る愛車も特別に展示されていた。

◆既製品アイテムでは満足できなくなりDIYまでたどり着いた架装部分

ruiさん本人に、N-VANをカスタマイズするうえでのこだわりなどを聞いた。そもそもruiさんがN-VANを選んだ理由として、荷物がたくさん入るクルマとして選んだだけで、車中泊をすることなど考えていなかったとのこと。ところが、N-VANはなにも手を加えなくとも、後席、助手席を倒せばフルフラットシートになる。ということは「寝られるな…」と思い、そこから一度車中泊をしてみようと考えたそうで、動機としてはかなりふわっとした理由からスタートしている。

最初は100円ショップのアイテムや、ホームセンターで手に入るアイテムで車内を改造していた。その状態で2年間過ごしてみたが、理想を追い求めていくと、DIYで作ったほうがよいという結論にたどり着いた。それからは、車内にどう設置するかなどのレイアウトを決め、架装を制作する場所を確保し、1ヵ月くらいで作り上げたとのことだった。ただそれまでに木を切ってなにかを作るといった、DIYの経験はなかったそうだ。

車体の半分をテーブルを含めた家具で占める。手前は座るスペースと寝るスペースを兼用。車体の半分をテーブルを含めた家具で占める。手前は座るスペースと寝るスペースを兼用。

◆こだわり続けた車内空間はテーブルに秘密あり!?

DIYで作り上げられた架装を見ると、車内の半分を占めていることに気付く。車内ですることはパソコンで仕事をすることと、寝ることしかない。つまりそのふたつの事が快適にできれば、十分だということ。そのために机は大きめに作っている。一般的には机を最低限の物が置ければいいだろうと、小さく作ってしまいがちだが、それが間違いだとruiさんは指摘する。たとえばパソコンで作業中に資料を広げようとしたら、スペースがない場合、同時作業はできない。ご飯を食べながら、パソコンを見るといったことも厳しい。使い勝手を考えると、広く作っておくことは作業効率を上げる大きなアドバンテージとなる。そして残りの半分のスペースは寝るために確保するといった形が理想だと教えてくれた。

寝るスペースについても、普段使いの座椅子がベッドマットにもなり、クッションはブランケットにもなるタイプなので、無駄のない備品を用意しているのもポイントだ。今後のカスタムについて聞いたところ、現在は床にあぐらをかいて作業するタイプだが、椅子に座って作業できるような空間も作ってみたいとのことだった。現在の状態はN-VANの低床さを生かすべく、助手席とリアのスライドドアを開けて、座れる状態を作りたかったとのこと。

テーブルはリアゲートを開けると延長できる仕様に。テーブルはリアゲートを開けると延長できる仕様に。

◆サイズ感もピッタリ! 純正アクセサリーで車中泊仕様に改造も可能

ruiさんのようにDIYで車中泊モデルを作るのはかなりハードルが高い。そこでホンダアクセスが取り扱う、純正オプションを利用するのはいかがだろうか? マルチボード(ラゲッジ用、リア用)を購入すれば、フラットな空間が作れる。あとは、マットなどを敷けば寝るスペースは確保できる。

マルチボードの上にマットレスをひき、寝袋を設置すれば、大人ふたりが十分寝られる。マルチボードの上にマットレスをひき、寝袋を設置すれば、大人ふたりが十分寝られる。

これだけでも十分車中泊ができるが、さらに快適にするには、ルーフインナーサイドパイプとルーフインナーラックを組み合わせて収納スペースを増やしたり、プラバシーシェードや、ウインドウメッシュでプライバシーの配慮をしたりと、徐々にアイテムを増やすことができるのも純正オプションのいいところだ。

マルチボード(ラゲッジ用、リア用)を使って、中段にフラットなスペースを作り、シート下の隙間はあえて収納スペースとして使っている。マルチボード(ラゲッジ用、リア用)を使って、中段にフラットなスペースを作り、シート下の隙間はあえて収納スペースとして使っている。

《関口敬文》

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