ドローンが自動運転車から離陸してまた着陸、過疎地の「ラストワンマイル物流」の実験に成功

評価実験の様子
評価実験の様子全 7 枚

KDDIアイサンテクノロジーは、長野県塩尻市の中山間地域で、自動運転車からドローンを離陸させ、また自動運転車に着陸させる、ラストワンマイル物流の実証に成功した。

ドローンが、移動する自動運転車の位置に合わせて離着陸することに成功したのは日本で初めて。実証は荷物を載せたドローンが自動運転車上から飛び立ち、中山間地域を飛行したのち、自動運転車上へ帰還するシナリオで実施した。実証では高精度位置測位を活用した。

自動運転車の走行とドローンの運航を統合管理する「協調制御プラットフォーム」や、高精度位置測位を活用し、中山間地域で自動運転車とドローンを組み合わせて自動荷物配送を行うユースケースを想定して実施した。プラットフォームを用いた協調制御によって、自動運転車の位置情報を参照しながらドローンを逐次制御することで、ドローンが正確に自動運転車上に着陸できることを確認した。

また、ドローンにはセルラー通信と衛星通信の両方が利用可能な通信モジュールを搭載した。セルラー通信が利用できないエリアでは衛星通信に切り替えることで、プラットフォームとの接続性を保ったまま自動飛行を行えることを確認した。

両社は今後、労働力不足が顕在化する2030年頃を目途に、都市部からの大規模な配送は自動運転車、陸上からの輸送が困難な経路ではドローンで配送する荷物配送サービスの社会実装を目指す。

今回の実証はKDDIスマートドローン、KDDI総合研究所、ティアフォーの協力のもとで実施した。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る