今年は10カ所、2030年には7000カ所の超急速充電ネットワークを目指すパワーエックス…スマートグリッドEXPO 2023

パワーエックスブース。定置用蓄電池「Mega Power」や電気運搬船「Power ARK 100」の大型模型が展示されていた(スマートグリッドEXPO 2023)
パワーエックスブース。定置用蓄電池「Mega Power」や電気運搬船「Power ARK 100」の大型模型が展示されていた(スマートグリッドEXPO 2023)全 6 枚

蓄電池を軸とした事業展開で多額の資金を調達して話題になったベンチャー企業、パワーエックス(PowerX)。スマートグリッドEXPOでは、同社が手がける定置用蓄電池「Mega Power」や、電気運搬船「Power ARK 100」の大型模型の展示とともに、EV向け急速充電用蓄電池「Hypercharger」を紹介した。

蓄電池内蔵の急速充電器 Hyperchager

Hyperchargerは、300kWhの蓄電池を内蔵し、最大出力240kWを実現するEV用急速充電器。パワーエックスは蓄電池の製造を軸に事業を展開しており、このHyperchagerも、大容量蓄電池を内蔵することによって様々なベネフィットを提供する。

パワーエックスのEV向け急速充電用蓄電池「Hypercharger」

パワーエックスの大津虎太郎氏は、「蓄電池を内蔵することにより、急速充電器でありながら高圧契約が不要で、商用低圧で運用可能ですので、月額の電気料金も割安です。また、キュービクルなどの設備も不要ですので、初期設置費用も抑えることができます」と説明。「当社としてはこのHyperchargerの機器を販売していくほか、自社でも急速充電サービスを提供していく計画」という。


《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. 軽ワゴンの走りを変える! ブリッツ、新型『ムーヴ』『ステラ』用スロコンとターボ車ブーストアップパーツを発売
  3. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  4. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る