MGが航続540kmの7人乗りBEV『Maxus 9』を発表...バンコクモーターショー2023

バンコク国際モーターショー2023で発表された『MAXUS 9』。説明するのはMGセールス バイスプレジデントのPongsak Lertrudeewattanavong 氏
バンコク国際モーターショー2023で発表された『MAXUS 9』。説明するのはMGセールス バイスプレジデントのPongsak Lertrudeewattanavong 氏全 12 枚

中国の上海汽車グループでタイ国内でMGを取り扱うMGセールスは3月21日、バンコクモーターショー2023のプレスカンファレンスにおいて、7人乗りの100%電気自動車『MAXUS 9』を発表。同日よりタイ国内で先行受注を開始した。価格は約230万バーツ(874万円)から。

MAXUS 9のデビューは上海汽車グループ傘下の「MAXUS」ブランドの一つとして、2021年11月の広州モーターショーでデビューした。タイ国内で販売するために初めて右ハンドル化され、販売はMGセールスが担当する。

MAXUS 9は全長5270mm×全幅2000mm×全高1840mm、ホイールベース 3200mmの大型ミニバンで、これはMAXUSブランドとしても最大かつ最も豪華な電気自動車となる。タイ国内で人気が高いトヨタ「アルファード」を比較しても全高以外のすべてのサイズで上回っており、3列シートすべてで広々とした車内空間を実現したという。

タイ国内で販売されるグレードは「X-LUXURY」と「V-SUPER LUXURY」の2つで、上位グレードとなる後者の「V-SUPER LUXURY」には運転席にメモリー機能付き8ウェイパワーシートを備え、助手席も4ウェイオートマチックシートを装備。2列目はマッサージ機能付きのVIPキャプテンシートとするなど、アルファードに勝るとも劣らない新たな快適性を確保した。

パワーユニットには、最大出力180kW(245hp)/最大トルク305Nmのフロントマウントモーターを搭載。バッテリーはエネルギー容量が 90kWhの三元系リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、NEDC基準で540kmの航続距離を達成している。

安全装備についてはユーロNCAPの5スターを獲得。ESCやABS、EBDを標準装備としたほか、電動パーキングブレーキの搭載に伴ってオートホールド機能を搭載。渋滞時アシスト機能付きアダプティブ クルーズ コントロールをはじめ、車線逸脱警報、車線維持アシストを装備した。また、周囲監視用としてはブラインドスポットモニタリングやリア・クロス・トラフィックアラート、パノラマビューモニターなどを備える。

なお、4月30日までに2万バーツ支払ってMaxus 9を事前予約すると、車両購入時には4万バーツの割引特典が受けられるほか、4万2057バーツ相当の家庭用充電器を無料で提供。1万8692バーツ相当の家庭用充電器の設置も無料となる。また、バッテリーは8年間あるいは20万km(いずれか早い方)の補償が受けられる。

その他、会場には数多くのラインナップが展示されたが、新たにラインナップしたのが100%電気自動車のステーションワゴン、MG『ES Comfortable』だ。広いキャビンを持ちながら最大1367リットルの大容量カーゴスペースを用意。51kWhのバッテリーを搭載することで航続距離412kmを実現。0-100km/hを8.3秒で走り切る俊足ぶりも発揮する。価格は95万9000バーツ(日本円換算:約365万円)と発表された。

《会田肇》

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