ルノー『エスパス』新型、6代目はハイブリッドSUVに…欧州で発表

車両重量は従来型に対して215kg軽量化

2列シートの5名乗りと3列シートの7名乗りを設定

L字型のデジタルディスプレイ「OpenR」

ガソリンハイブリッド「E-TECH」のみをラインナップ

ルノー・エスパス 新型
ルノー・エスパス 新型全 10 枚

ルノーは3月28日、ブランド最上位SUV『エスパス』(Renault Espace)の新型を欧州で発表した。

◆車両重量は従来型に対して215kg軽量化

エスパスは初代が1983年、欧州で発表された。ヨーロッパで最初のMPVとされる。新型は6世代目モデルで、従来型と同じく、ブランドの最上位SUVに位置付けられる。

新型は、ルノー日産三菱アライアンスの 「CMF-CD」プラットフォームをベースに開発された。2列シートの5名乗りと3列シートの7名乗りが設定される。

新型エスパスの全長は4720mmで、従来型よりも140mm短い。にもかかわらず、室内長は2480mmと、従来型よりも若干長くなった。また、車両重量は従来型に対して、215kg軽量化されている。

◆2列シートの5名乗りと3列シートの7名乗りを設定

ルノー・エスパス 新型ルノー・エスパス 新型

2列目シートは、前後に220mmスライドする。最後部にスライドした場合、後席乗員の足元には、クラス最大の321mmのニールームを実現できるという。2列シートの5名乗り仕様の荷室容量は、777リットル(VDA) を確保した。2列目シートを折りたたむと、荷室容量は最大で1818リットルに拡大する。

3列シートの7名乗り仕様では、3列目シートを床に折りたたむことができる。3列目シート使用時の荷室容量は、159リットルだ。

イージーフォールディングロック解除ハンドルを使用すれば、2列目シートを簡単に折りたたむことができる。電動テールゲートも用意されており、テールゲートのボタンを押すか、キーレスエントリーを使うか、リアバンパーの下に足を入れれば、テールゲートを開閉できる。

◆L字型のデジタルディスプレイ「OpenR」

ルノー・エスパス 新型ルノー・エスパス 新型

ダッシュボードには、2つのスクリーンで構成されるL字型のデジタルディスプレイ「OpenR」をレイアウトする。縦長の12インチスクリーンは、ダッシュボード中央に配置された。ドライバーの正面には、12.3インチのディスプレイが組み込まれる。

2つの画面の大きさは、合計で24.3インチ(774平方cm)に及ぶ。表示領域を最大化し、特別な没入型体験を実現するのが狙いだ。ルノーによると、市場で最大のスクリーンのひとつになるという。

ダッシュボードには、高度なマイクロブラインド技術を導入した反射防止コーティングによって、バイザーを廃した。ダッシュボードのスクリーンには反射防止コーティングが施され、コンピューターのプライバシースクリーンと同じマイクロブラインドテクノロジーを採用した。これにより、メーターを日光から保護するバイザーを不要にしている。

◆ガソリンハイブリッド「E-TECH」のみをラインナップ

パワートレインは、ガソリンハイブリッドのみをラインナップする。パワートレインは、最新世代の「E-TECH」ハイブリッドだ。最新世代のE-TECHハイブリッドは、1.2リットル直列3気筒ガソリンターボエンジン(最大出力130hp、最大トルク20.9kgm)に電気モーター(最大出力70hp、最大トルク20.9kgm)を組み合わせ、システム全体で200hpのパワーを引き出す。もうひとつのモーターが、スタータージェネレーターに組み込まれており、最大出力25hp、最大トルク5.1kgmを発揮する。

バッテリーは蓄電容量2kWhのリチウムイオンだ。バッテリーの電圧は、従来の240Vから400Vに引き上げられた。発進時は常にモーターのみを使う。この効果もあって、欧州仕様車の燃費は最も優れる仕様で21.7km/リットル、CO2排出量は104g/km。燃料満タンで、最大1100kmを走行可能という。

《森脇稔》

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