日産の新小型EVミニバン『タウンスター』、航続285km…欧州で受注開始

モーターは最大出力122hpを発生

ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-C」車台

「Nissan Connect Services」アプリに対応

最新の「プロパイロット」搭載

日産 タウンスター EV パッセンジャー
日産 タウンスター EV パッセンジャー全 10 枚

日産自動車の欧州部門は4月12日、小型EVミニバン『タウンスターEVパッセンジャー』(Nissan Townstar EV Passenger)の受注を開始した、と発表した。

日産 タウンスター EV パッセンジャー日産 タウンスター EV パッセンジャー

◆モーターは最大出力122hpを発生

『タウンスター』は、日産の事業構造改革計画の「Nissan NEXT」に基づいて開発された。『NV250』と『e-NV200』の後継モデルとして、欧州市場に投入されている。また、欧州市場では『NV400』と『NV300』の後継モデルとして、『インタースター』と『プリマスター』も今後導入される予定だ。日産の欧州向け新世代LCVには、「スター(star)」の名称が付される。

タウンスターには、EVとガソリン車があり、どちらにもバンとワゴンの設定がある。EV版のワゴンとして、今回欧州で受注を開始したのが、タウンスターEVパッセンジャーだ。モーターは、最大出力122hp、最大トルク25kgmを引き出す。

蓄電容量45kWhのバッテリーを搭載し、最新のエネルギーマネジメントシステムとバッテリー冷却システムを組み合わせる。1回の充電で、最大285km(WLTP複合サイクル)の航続を可能にしている。

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◆ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-C」車台

タウンスターは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-C」プラットフォームをベースに、品質と機能性を追求した。また、欧州で販売される車種として初めて、日産の新しいブランドロゴを採用している。

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エクステリアは、特徴的なLEDヘッドランプや、組子模様とVモーションデザインが組み合わされた。空力に優れたフロントシールドなど、電動SUVの『アリア』のエクステリアの要素が反映されている。

バッテリーは AC充電(出力11kWと22kW) に対応しており、バッテリー容量の 80%まで充電する時間は、およそ90分だ。このバッテリーは、DC急速充電(出力80kW)にも対応しており、フル充電にかかる時間は37分とした。出力22kWの充電器には、キャビンを効率的に暖めるヒートポンプと、バッテリーの耐久性を向上させる冷却システムも付属している。

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◆「Nissan Connect Services」アプリに対応

室内空間は、洗練されたシートやドアトリム、モダンなセンターコンソールやインストルメントパネルを採用した。5名乗りの2列シート、最大 2500リットルのラゲッジスペースを備える。2列目シートは前後にスライドできるので、ラゲッジスペースをアレンジできる。

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また、全ラインナップにApple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」、スマートフォンのワイヤレス充電などのコネクテッド技術を搭載した。「Nissan Connect Services」アプリに対応しており、車両のさまざまな機能にリモートでアクセスできる。リモート・クライメート・コントロール機能も導入されてり、車内をあらかじめ暖めたり、冷やしたりすることができる。

10インチのデジタルコンビメーターは、関連する情報を1か所にまとめて表示する。これにより、ドライバーの集中力を高め、注意散漫を軽減する。

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◆最新の「プロパイロット」搭載

「トレーラースウェイコントロール」、「プロパイロットパーキング」、「プロパイロット」を搭載した。安全装備と先進運転支援システム(ADAS)は、20種類以上導入している。

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中でも、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ(歩行者・自転車検知とジャンクションアシスト機能付き)」は、対向車線を横切って曲がる時や、歩行者が道路を横断している時に、対向車との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する技術だ。必要に応じて緊急ブレーキをかけ、衝突を回避する操作をドライバーに促すという。

《森脇稔》

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