ベントレー『コンチネンタル GT』、1台限りの20周年記念車を発表…上海モーターショー2023

ダークグレーメタリックの「マグネティック」で塗装

内装にもブラックとレッドの組み合わせ

V8ツインターボは最大出力550ps

ベントレー・コンチネンタル GT S の「コンチネンタル GT」発売20周年記念車
ベントレー・コンチネンタル GT S の「コンチネンタル GT」発売20周年記念車全 10 枚

ベントレー(Bentley)は4月18日、中国で開幕した上海モーターショー2023において、2ドアグランドツアラーの『コンチネンタルGT』の発売20周年を祝う1台限りの『コンチネンタルGT S』を、初公開した。

◆ダークグレーメタリックの「マグネティック」で塗装

ベントレー・コンチネンタル GT S の「コンチネンタル GT」発売20周年記念車ベントレー・コンチネンタル GT S の「コンチネンタル GT」発売20周年記念車

この特別なコンチネンタルGT Sは、現代のベントレーを支えてきたコンチネンタルGTシリーズの20周年を記念するワンオフモデルだ。2003年に発売された初代コンチネンタルGTは、フォルクスワーゲングループの傘下に入ったベントレーが、初めて完全新設計したモデル。全輪駆動や革新的なW12気筒エンジンが初めて搭載された。

1台限りのコンチネンタルGT Sには、バッジやインレイ、デザインモチーフなど、ベントレーのカスタマイズ部門のマリナーが特別に製作した数種類のアイテムが装備されている。

外装は、ダークグレーメタリックの「マグネティック」塗装とし、ダークな雰囲気に仕上げられた。足元には、ブラッククロームとブラックでまとめられた22インチ10本スポークスポーツホイールを装着する。アルミホイールの隙間からは、赤いブレーキキャリパーが見えるようにした。

◆内装にもブラックとレッドの組み合わせ

ベントレー・コンチネンタル GT S の「コンチネンタル GT」発売20周年記念車ベントレー・コンチネンタル GT S の「コンチネンタル GT」発売20周年記念車

ブラックとレッドの組み合わせは、内装にも取り入れられた。レザーは「ベルーガ」と「ホットスパー」のデュオトーンで、ウッドパネルはピアノブラックとしている。

フェイシアの上側には、独特な手触りの「グラナイトストーン」のウッドパネル、下側には「グランドブラック」が配置され、コンチネンタルGTの20周年を記念するオーバーレイがレーザーエッチング加工された。上下のウッドパネルの境目に配された赤いピンストライプが、フェイシアを横切ってブルズアイエアベントの上側ベーンへとつながり、左右ドアへと伸びている。

トレッドプレートには誇らしげな2つのシルエットがデザインされた。ひとつは初代、もうひとつは3代目のコンチネンタルGTを表現したものだ。同じデザインがセンターコンソールにも採用される。ドアのLEDウェルカムランプにも、アイコン的グランドツアラーのアニバーサリーを祝う特別なデザインが採用されている。

◆V8ツインターボは最大出力550ps

パワートレインには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は550ps、最大トルクは78.5kgmを発揮する。0~100km/h加速は4秒で駆け抜ける。クロスプレーン方式のV8の鼓動を強調するため、スポーツエキゾーストが装備された。

48V電動アクティブ・アンチロール・コントロール・システムの「ベントレーダイナミックライド」を装備する。このベントレーダイナミックライドは、0.3秒で1300Nmを発生させ、アンチロールバー内のモーターがコーナリングフォースをアクティブに補正し、ハードなコーナリング時のボディのロールを最小限に抑え、ボディを水平に保つという。さらに、左右のホイールを互いに切り離すことで、巡航速度での乗り心地も向上させている。

「ベントレー」モードと「コンフォート」モードでは、前後ホイールのグリップバランスを調整し、「スポーツ」モードでは、どのような走行シーンでもトルクがリア寄りに配分されるように、設定されている。スポーツモードでは、トラクションマネジメントシステムによってトルクがリアアクスルに多く配分されるため、アクセルオン操作でコーナリングラインをより確実にトレースできる、としている。

《森脇稔》

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