外部パワーアンプの便利機能を紹介! [カーオーディオユニット AtoZ]

「ハイレベルインプット」を装備した外部パワーアンプの一例(カロッツェリア・GM-D8400)。
「ハイレベルインプット」を装備した外部パワーアンプの一例(カロッツェリア・GM-D8400)。全 1 枚

愛車のサウンドシステムをグレードアップさせたいと考えるドライバー諸氏に向けて、それを実行しようとするときに参考になる製品情報を全方位的にお届けしている当コーナー。現在は「外部パワーアンプ」を選ぶ際に役立つ情報を紹介している。

今回から数回にわたっては、「外部パワーアンプ」に搭載されている機能について説明していく。まず最初に取り上げるのはこちら、「ハイレベルインプット」だ。

当機能はつまり、メインユニットの内蔵パワーアンプにて増幅された後の音楽信号を入力する端子だ。普通は「外部パワーアンプ」へは、メインユニットの「外部音声出力(プリアウト)端子」から出力される微弱な状態の音楽信号が入力される。しかし昨今のメインユニットの中には「外部音声出力」を持たないものが増えている。「外部パワーアンプ」の使用を前提としない機器が多くなっているのだ。

とはいえ、それでも「外部パワーアンプ」を使って音質向上を果たしたいと考えるドライバーは多くいる。そのようなニーズに応えるべく、この「ハイレベルインプット」は設定されている。

というわけでこれが備わっていると、メインユニットの内蔵パワーアンプで増幅された音楽信号を一旦微弱な状態に戻せる。それを実行する回路が「外部パワーアンプ」内に組み込まれているからだ。そしてその上でその「外部パワーアンプ」内の増幅回路にて音楽信号が改めて増幅し直される。結果、その「外部パワーアンプ」だからこそのクオリティで信号が増幅され、より良いサウンドを楽しめるようになる。

ただし、システム内に「単体DSP」を組み込む場合には当機能は必要なくなる。増幅された音楽信号を一旦微弱な状態へと変換する作業は「単体DSP」の内部で、つまり「単体DSP」にて信号の制御が行われる前に実行されることになるからだ。そして「単体DSP」からは微弱な状態の音楽信号が出力されるので、「外部パワーアンプ」には「ハイレベルインプット」が装備される必要がなくなる。

ところで、エントリーモデルの「外部パワーアンプ」の多くには「ハイレベルインプット」は装備されているが、ミドルグレード以上のモデルでは装備が省かれることも少なくない。ミドルグレード以上の「外部パワーアンプ」は「単体DSP」と組み合わされることが多いからだ。

なので、「単体DSP」の使用を想定せず、そして愛用のメインユニットに「外部音声出力」が備わっていない状況でミドルグレード以上の「外部パワーアンプ」を物色する際には、「ハイレベルインプット」の装備の有無のチェックは欠かせない。覚えておこう。

今回は以上だ。次回はその他の機能について解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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