50万台目のGクラスは1台のみの限定車、ビンテージグリーンで塗装…1980年代の初代に着想

50万台目は初期のGクラスのボディカラー「アガベグリーン」で塗装

Gクラスは『ゲレンデヴァーゲン』として1979年に誕生

ひと目でGクラスと識別できるデザインを継承した現行型

生産50万台目のメルセデスベンツ Gクラス
生産50万台目のメルセデスベンツ Gクラス全 10 枚

メルセデスベンツは4月20日、SUV『Gクラス』(Mercedes-Benz G-Class)の50万台目のモデルが、オーストリア・グラーツ工場からラインオフした、と発表した。50万台目のGクラスは、特別なワンオフモデルになった。

写真:生産50万台目のメルセデスベンツ Gクラス

◆50万台目は初期のGクラスのボディカラー「アガベグリーン」で塗装

生産50万台目のメルセデスベンツ Gクラス生産50万台目のメルセデスベンツ Gクラス

50万台目のGクラスは、オフロードのアイコンとしてのGクラスの原点を思い起こさせる1台だ。ワンオフのヴィンテージルックは、1986年モデルの「280GE」がモチーフ。50万台目のGクラスには、ボディカラーやシートパターンなどに、280GEの特長が取り入れられている。

ボディカラーは、初期のGクラスのボディカラーのひとつ、「アガベグリーン」で塗装された。ウインカーのカバーは、現在では使われていないオレンジ色とした。これは、1970年代の自動車に採用されていたものだ。また、現行モデルよりも大きなメルセデスの星が描かれたスペアホイールカバー、リアドアのブランドエンブレム、5スポークのスターリングシルバーホイールなども、Gクラスの黎明期を彷彿とさせる装備だ。

インテリアも、280GEをイメージしている。例えば、シートの中央部分には、当時を連想させるチェック柄のファブリックがあしらわれた。助手席側のグラブハンドルには、アガベグリーンで「No.500,000」の文字が添えられている。

◆Gクラスは『ゲレンデヴァーゲン』として1979年に誕生

Gクラスのデビューは1979年2月で、NATO軍の軍用車をベースに開発された『ゲレンデヴァーゲン』が、そのルーツだ。ラダーフレームの上に無骨なまでに四角いボディを載せて、ストロークをたっぷり取った4輪リジットサスペンションを採用していた。

Gクラスは1989年のマイナーチェンジで、駆動方式をパートタイム4WDからフルタイム4WDに変更し、同時に型式はW461からW463に変わった。このマイナーチェンジを機に、Gクラスは実用車から高級車にシフトしていく。

また1994年には、呼称をゲレンデヴァーゲンから、Gクラスに変更した。しかし、基本メカニズムはデビュー当初から変わっておらず、熱狂的な信望者を集める大きな理由となっていた。

◆ひと目でGクラスと識別できるデザインを継承した現行型

2018年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2018において、現行Gクラスが発表された。ボディのデザインは角が立ったスクエアなもの。ひと目でGクラスと識別できるデザインが継承された。その一方、インテリアのデザインは大幅にモダン化。2つの大型12.3インチディスプレイモニターが2個並ぶダッシュボードは、デジタルコクピット化が図られている。

現行Gクラスでは、伝統の悪路走破性をさらに追求した。フロントアクスルのダブルウイッシュボーンは、サスペンションのサブフレームを介さず、ラダーフレームに直結。リアはリジットアクスルを新開発した。悪路走破性の高さを示すアプローチアングルは31度、デパーチャーアングルは30度、ランプブレークオーバーアングルは26度と、現行比でそれぞれ1度向上。最低地上高は241mmとした。

さらに、現行型には、オフロード走行専用モードの「Gモード」を採用。このモードでは、ダンパーやステアリング、アクセルがオフロード向けのセッティングとなり、Gクラスならではの優れた悪路走破性を、さらに引き上げることを可能にしている。

《森脇稔》

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