トヨタ商用バンがVW ID.Buzzとガチンコ勝負!? ステランティスからOEM、改良の目玉は

トヨタ プロエースシティ/ヴァーソ 改良新型と思われるプロトタイプ。後ろにはベンチマークとするVW ID.Buzzの姿も
トヨタ プロエースシティ/ヴァーソ 改良新型と思われるプロトタイプ。後ろにはベンチマークとするVW ID.Buzzの姿も全 28 枚

ステランティスは、傘下のブランドが世界で販売する主力LCV(商用バン)と乗用ミニバンに初の大幅改良をおこなう。これにはトヨタにOEM供給する『プロエースシティ/ヴァーソ』も含まれている。2023年から2024年にかけて登場するとみられる改良モデルのプロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。

このモデルは、シトロエン『ジャンピー』、オペル『ヴィヴァーロ』、プジョー『エキスパート』、そしてトヨタのプロエースシティ/ヴァーソとして各メーカーのバッジの下、世界で販売されているモデルだ。

トヨタ プロエースシティ/ヴァーソ 改良新型と思われるプロトタイプ(スクープ写真)トヨタ プロエースシティ/ヴァーソ 改良新型と思われるプロトタイプ(スクープ写真)

トヨタは、2012年にPSAプジョー・シトロエンとOEM供給することで合意、2019年にステランティス車の姉妹モデルとしてデビューしたのがプロエースシティで、乗用車仕様には「ヴァーソ」の名前が与えられている。ボディサイズは、全長4403mm、全幅1848mm、全高1800mmとなっており、5人乗り、7人乗りが提供されている。

VWのEVバン『ID.Buzz』をベンチマークにして開発テストを行っているプロトタイプは、フロントエンドが完全にカモフラージュされており、現段階でトヨタを含むどのブランドか特定はできない。ただし、刷新されたボンネットに接続されるLEDヘッドライト、グリル、フロントバンパーが新設計されることは濃厚だ。

注目はコックピットだろう。そこにはフルデジタルインストルメントクラスターを備えた全く新しいダッシュボード、高い位置に配置された大型の独立型インフォテイメントディスプレイ、スクリーンの下に配置されたAC用のエアアウトレット、および新しいステアリングホイールが確認できる。また、いくつかの新しいトリムも装備しているようだ。

トヨタ プロエースシティ/ヴァーソ 改良新型と思われるプロトタイプ(スクープ写真)トヨタ プロエースシティ/ヴァーソ 改良新型と思われるプロトタイプ(スクープ写真)

エクステリアとインテリアのアップデートに加えて、改良新型では刷新された電動パワートレインの恩恵を受ける可能性がありそうだ。いくつかのステランティス電動モデルは、古いユニットの136ps(100kW)の代わりに、156ps(115kW)を生成する、より強力で効率的な電気モーターを一基搭載している。これは、容量が50kWhではなく51kWhにアップデートされたバッテリーパックと組み合わせ、より長い航続距離を実現する。おそらく改良新型ではそれが期待できるだろう。

改良新型は、2023年から2024年にかけ、シトロエン、プジョー、トヨタが最初に登場、その後オペルが続くとみられ、最大のライバルVW ID.Buzzに立ち向かう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る