日立 小島社長、日立アステモは「ホンダが主導権を取ったほうがいい」

日立製作所
日立製作所全 3 枚

日立製作所が4月27日に発表した2022年度の連結決算は、売上収益が前期比6.0%増の10兆8811億円、調整後営業利益が同1.3%増の7481億円、当期純利益が同11.3%増の6491億円と増収増益で、最も重視している調整後EBITAも同3.4%増の8846億円だった。

その中で、自動車部品を手がける連結子会社の日立アステモは、売上収益が前期比20%増の1兆9200億円、調整後EBITAが111億円増の734億円、当期純損益が396億円減の249億円の赤字だった。当期純損益が赤字になったのは、リスク分担型企業年金制度への移行影響と減損損失が発生したためで、売上高と営業利益については為替影響および自動車メーカーの生産量の緩やかな回復により増収増益となっている。

その日立アステモは23年9月から日立の連結子会社から持分法適用会社となる。日立が株式の一部をホンダとJICキャピタルに売却し、持ち分が66.6%から40%となるためだ。一方、ホンダは33.4%から40%へ、JICキャピタルが20%の株式を保有する。

「日立アステモについて話すと長くなるが、元々は日立の自動車機器事業部という内部のビジネスユニットだった。ただそれでは大きくなっていけないということで、トキコとユニシアと合併して分社する格好で独立会社(日立オートモーティブシステムズ)にした。それをさらに大きくしてメガサプライヤーとして生き残る力をつけようということで、ホンダ系列の部品会社3社(ケーヒン、ショーワ、日信工業)と合併をして日立アステモになった」と小島啓二社長は説明する。

そのときに、日立が合併会社の株式の3分の2を所有して2021年1月に連結子会社にしたわけだが、その意図は日立が主導権を取って4つの会社を一つにするにすることだった。


《山田清志》

アクセスランキング

  1. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  2. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  3. その“黄色い枠”も隠せます! 必見のナンバーフレーム最新アイテム5選[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  5. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  4. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る