MINI ハッチバック 次期型のEV、車名は『クーパー・エレクトリック』に…プロトタイプの写真公開

モーターパワーが184hpの「クーパーE」と218hpの「クーパーSE」

1回の充電での航続は最大400km

当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発

MINI クーパー・エレクトリック のプロトタイプ
MINI クーパー・エレクトリック のプロトタイプ全 10 枚

MINIは5月3日、3ドアハッチバックのEVの次期型の車名を、MINIクーパー・エレクトリック』(MINI Cooper Electric)と発表した。同時に、プロトタイプの写真も公開している。

◆モーターパワーが184hpの「クーパーE」と218hpの「クーパーSE」

MINIを象徴する3ドアの次期型は、EV走行の楽しさを追求して、2つのパワーレベルを用意する。スリリングで俊敏な走りを実現したMINIクーパー・エレクトリックは、未来のローカル・エミッション・フリーのプレミアムモビリティを象徴している、と自負する。

MINIクーパー・エレクトリックでは、発進直後から最大トルクを発生し、乗員に電動化されたゴーカートフィーリングをもたらすという。MINIクーパー・エレクトリックでは、モーターの最大出力が184hpの「クーパーE」と、218hpの「クーパーSE」がラインナップされる予定だ。どちらのグレードでも途切れることなく、加速していくという。

リチウムイオンの高電圧バッテリーは、床下にレイアウトされ、最適なロードホールディングと重量配分を実現するとともに、車両の安定性と敏捷性を高めている。MINIは、ブランドならではのゴーカートフィーリングを再定義し、60年以上にわたって成功を収めてきたドライビングの楽しさというコンセプトを、一貫して継続していく。

MINI クーパー・エレクトリック のプロトタイプMINI クーパー・エレクトリック のプロトタイプ

◆1回の充電での航続は最大400km

MINIは、MINIクーパー・エレクトリックのドライビングダイナミクスをさらに向上させるために、BMWグループ内の開発チームのノウハウを活用した。

クーパーEのバッテリーの蓄電容量は40.7kWh。一方、クーパーSEのバッテリーの蓄電容量は54.2kWhだ。これにより、航続は300~400kmとなり、都市部だけでなく郊外へのドライブでの行動半径が大幅に拡大しているという。

また、MINIの持つスペースコンセプトにより、MINIクーパー・エレクトリックは高い柔軟性を発揮する、と自負する。ラゲッジコンパートメントの容積を拡大し、4つのシートを備えたインテリアのデザインは、高い機能性を実現しているという。

MINI クーパー・エレクトリック のプロトタイプMINI クーパー・エレクトリック のプロトタイプ

◆当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発

次期MINIでは、現行型と同様、最初のモデルとして、3ドアのハッチバックが登場する。第5世代となる3ドアハッチバックは、当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発が進められている。MINIならではの敏捷性とスペース効率が追求されており、コンパクトなボディサイズで、室内には充分なスペースを持たせるという。

次期MINIの3ドアのハッチバックは、60年以上にわたって成功を収めてきた運転する喜びのコンセプトを継承する。次期MINIのデザインは、その独特の歴史を思い起こさせるものになるという。最新のテクノロジーを導入しながら、最小限のボディサイズと組み合わせて、最大限のエモーショナル性を引き出すことを狙う。

MINIは現在、電動モデルを2車種用意している。MINIハッチバックのEVのクーパーSEと、MINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)のプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。両車に対する需要は増しており、現在、両車を合わせて、MINIの世界販売の約5分の1を占めているという。

MINIは2025年に内燃エンジンを搭載した最後のモデルを発売し、2027年までに世界新車販売におけるEVのシェアを50%に引き上げる計画だ。その後、MINIは2030年代前半までに、BMWグループで最初のフルEVブランドになることを目指している。

《森脇稔》

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