[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ 86 by エモーション 後編…サブウーファーを脱着可能にしたワケ

[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ 86 by エモーション 後編…サブウーファーを脱着可能にしたワケ
[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ 86 by エモーション 後編…サブウーファーを脱着可能にしたワケ全 7 枚

愛車のトヨタ『86』でサーキットでのスポーツ走行と高音質なオーディオを両立させたくてクルマ作りをはじめた大塚さん。システムの軽量化やシンプル化など、福岡県のエモーションとの相談した上で、走りと高音質を両立させるためのアイデアを複数込めた。

【画像全7枚】

◆フロント3ウェイシステムをパッシブを使うことで
サイバーナビXシリーズの4チャンネルアンプで駆動

スポーツ走行する86に高音質なオーディオを融合させるのが目的となった大塚さんの愛車。前編では極力音質を落とすこと無くユニット数を減らしたシステムのシンプル化などについて紹介してきたが、スピーカー選びにもこだわりがあった。

使用するスピーカーはカロッツェリアのTS-HX900PRS。ミッドバスにはエモーションオリジナルのRM-160SAを組み合わせた3ウェイシステムとしている。ただし特徴的なのはPRSのCSTドライバーだ。これはミッドレンジとツイーターを同軸に配置してワンユニットにしたもの。高音質化はもちろんこと、手軽に3ウェイ化できつつシステムはコンパクトにできるのもメリットとなる

「3ウェイ化することで音の厚みが望み通りに仕上がりました、しかもPRSを使うことでヘビーなシステムにしなくても3ウェイ化できるのがメリットです。86を軽量でシンプルに仕上げるのにも役立っています」

ヘッドユニットには前編でもお伝えしたサイバーナビXシリーズ使っている。ただしカーナビ内蔵のDSPはチャンネル数が限られている、具体的には4チャンネル+サブウーファーのシステムに対応するのが限界だ。しかしPRSを使った3ウェイであればパッシブネットワークを用いてサイバーナビXシリーズでコントロールすることができるのがスピーカー導入のもうひとつの決め手にもなった。

「PRSのパッシブネットワークは後席の足もとに設置しました。シート下にはパワーアンプを置いたのですでにスペースが余っていませんでした。ギリギリのスペースですがうまく収まったと思います」

◆フロント3ウェイ化をシンプルにするため
ツイーター+ミッドレンジのCSTドライバーを採用

こだわりのスピーカーチョイスを実施した大塚さんだったが、インストールの面ではひとつの問題が出てきた。

「スポーツ走行を念頭に置いたクルマだったので、86には手に入れたときからすでにロールバーが取り付けられていました。そのためAピラーにPRSのCSTドライバーを取り付けるのはかなり困難だったんです。そこで対策としてエモーションでプランしてもらったのがダッシュ奥の純正スピーカー位置への取り付けでした」

Aピラーの脱着や取り付け作業、さらには音響的な面でもロールバーがどうしても干渉してしまう。そこで発想を変えてPRSのツイーター+ミッドレンジ(CSTドライバー)をダッシュ奥の純正位置を加工して取り付けることにした。サウンド面はもちろん取り付けデザイン的にも満足行く仕上がりとなったようだ。

「PRSのユニットはある程度大型だったので取り付けが可能かどうか不安ではあったのですが、取り付けパネルをワンオフして美しくビルトインしてもらいました。コクピットのデザインや室内イメージにも合うデザインだったのもすごく気に入ってます」

「出てきたサウンドにも満足しています。86はコクピットのフロントまわりが比較的広いクルマです。そのため定位が出しやすいメリットがあると感じていたのですが、それがピタリと決まっていたんです。まさにライブハウスっぽいサウンドが体感できます」

◆低音がどうしても補強したくてサブウーファー追加
スポーツ走行時は取り外せるように脱着可能な構造を採用

トランクスペースには重量物は置きたくないのがオーナーの思いだったが、低音がどうしても欲しくなったため脱着可能なサブウーファーを設置することを計画。スポーツ走行する際にはカプラーで切り離してクルマからボックスごと降ろすという構造を採用した。サブウーファーユニットにはロックフォードのT1を採用している。

「ウーファーの重さは走りに直接影響するんです。以前エンクロージャーを積んだままスポーツ走行したことがあるんですが、テールスライドが止まらなくなって怖い思いをしたことがあります。やはり走行時にはトランクルームに重量物を積むのはNGなんだとあらためて思い知った経験でした」

サブウーファーをドライブするパワーアンプはフロアの下にアルパインの小型モデルであるPDX-1.1000を設置。小型軽量のこのモデルならば走りに影響しないとチョイスした。フロアボードを被せてシンプルに処理している。これで低音増強とスポーツ走行を同時にこなす仕様ができ上がった。

普段はSタイヤやハイグリップタイヤを履いてオートポリスでスポーツ走行している大塚さん。本気走りの86に工夫して高音質なオーディオをインストールすることに成功した。

「オーディオもスポーツ走行も両方好きなので1台でこなせる仕様にしたかったのでこうなりました。普段はもちろんですがスポーツ走行中もオーディオを鳴らしていることもありますよ。さすがに音量は控え目にしていますけどね。多くの人が難しいと思っているようですが、実はスポーツ走行とオーディオは同時に楽しむことができるんです。それを実践したのがこの86です」

愛車に求める要素をすべて詰め込んだこの86。難しいと思われがちなスポーツ走行とオーディオを見事に両立させ、いずれも高いレベルで実現した大塚さん。そんな贅沢なニーズを持つユーザーも少なくないので先輩の例として参考にしてみると良いだろう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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