アルファードがいっぱい? パクリ? リスペクト?…上海モーターショー2023

上海モーターショー2023
上海モーターショー2023全 9 枚

かつて中国のモーターショーといえば、欧米の人気モデルのデザインを模倣したコピーモデルがずらっと並んでいたものだ。最近は中国メーカーの開発力も上がってそういった例は少なくなったが、高級ミニバンが相次いで発表された上海モーターショー2023では、トヨタ『アルファード』オマージュが目についた。

日本もいつか来た道、お前もやっていたからいいではないか、と言う向きもいるかもしれない。が、半世紀前と比べると今では、国際的に知的財産や知的所有権について認知が高まり、保護されるようになってきている。そして何より異なるのは、世界市場における中国メーカーの存在感は、当時の日本メーカーのそれよりもはるかに大きいということだ。

マーケティング的には同情したい面もある。高級ミニバンをこれからデザインしようとして、その時すでに市場で高級ミニバンのイメージが出来上がっている場合、オリジナリティのためにそこからずらしてデザインすると、今度は高級ミニバンとして認識されない恐れがある。先行のアルファードに見た目を寄せているのは、人気にあやかるだけが理由ではないと思われる。ブランドが確立されれば、造形の独自性も大きくなっていくと期待しよう。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「FJクルーザー復活マジかよ!」価格は400万円台? トヨタの新SUV『ランドクルーザーFJ』にSNSが注目
  2. 米シークレットサービスが『コルベット』など10台を導入、あえてキャデラックを「MT車」にした理由とは
  3. 手軽なのに効果バツグン! 静音カスタムで車内を劇的改善~Weeklyメンテナンス~
  4. 【シトロエン C4 新型試乗】“もうひとつのダンパー”がなかなかいい仕事をしている…島崎七生人
  5. ジヤトコ、日産の次世代「e-POWER」用ドライブユニット初公開へ…人とくるまのテクノロジー展 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  2. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  3. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  4. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  5. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
ランキングをもっと見る