老舗の旧車イベントに珠玉の32台が集まる…SCCJ笠間ヒストリックカーミーティング

SCCJ笠間ヒストリックカーミーティング
SCCJ笠間ヒストリックカーミーティング全 45 枚

茨城県笠間市にある笠間芸術の森公園で5月14日、「日本スポーツカークラブ(SCCJ)ヒストリックカーミーティング」が開かれ、珠玉のクラシックカー32台が集まった。

SCCJは1951年に駐日米軍将校が主体となって創設され、55年に日本人主体の団体となった老舗のモータークラブ。ツクバサーキット走行会やタイムトライアル、ラリーなどを行っており、このヒストリックカーミーティングも恒例となっている。

会場は同公園の南プロムナードで、石畳の上に32台の車両が展示された。この日は会員車が9台、会員からの紹介で参加したビジター車が23台というラインナップ。1台ずつオーナーが愛車紹介する時間がとられるのも、このイベントらしいところだ。

深紅の流麗なラインで異彩を放っていたのはスタンゲリーニ『アラドーロ508』。戦前の1939年に作られたレーシングカーだ。フィアット『508』をベースに、モデナのレーシングカー・コンストラクターであったスタンゲリーニが足回りをチューン。アラドーロというカロッツェリアがアルミニウムの薄いパネルでボディーを架装している。

オールFRP製のモノコックボディを持つ初代ロータス『エリート』(1960)は、生産台数約1000台のうちの1台。水平対向4気筒OHVエンジンを搭載したFF車、アルファロメオ『アルファスッド』(1981)は、『カーグラフィック』編集長であった故・小林彰太郎氏が所有していた個体だという。

また、幅広のホワイトリボンタイヤを履いた、アメリカンな”カニ目”オースチン・ヒーレー『スプライトMkI』(1959)や、40年前に購入したというシングルナンバーの日産『ブルーバード1600SSS』(1968)をはじめ、ジャガー『XK150』(1968)、フィアット・アバルト『750レコルトモンツァ』(1959)、ロータス『エラン スプリント』(1971)、ルノー『R8ゴルディーニ』(1968)、日野『コンテッサ』(1968)、ホンダ『S600クーペ』(1967)など、珠玉の名車が並んだ。

SCCJ事務局の城戸隆さんは「毎回会員さんからのつながりで新しく参加するヒストリックカーがあります。愛車紹介では、ただの道具を超えてその人の歩んできた道が垣間見えるのが面白いですね」と満足そう。地元の食材を使ったランチや午後のケーキタイムもある、大人のエンスージアスト・イベントであった。

《嶽宮 三郎》

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