駆動力の評価テストでおなじみのシャシーダイナモに代わる新技術が「インハウスダイナモ」だ。専用の建屋が不要になるだけでなく、自動運転やADASのテストなど、新しい領域を開拓する可能性を秘めている。
◆パワステやADAS、自動運転のテストにも
パシフィコ横浜で開催中の人とくるまのテクノロジー展2023において、東洋電機製造(TOYODENKI)が開発中の「インハウスダイナモ」を展示した。自動車の走行機能テストで使用されてきたシャシーダイナモは床面を掘って据え付けるなど大規模な建築が必要で設置にかかる総コストが高く、一度設置すると移動もできない。
インハウスダイナモは、タイヤを外して代わりに装着する装置で、空間が限られた車両整備室でも使用できる。さらに2階や3階でも使用できるなど、走行機能テストの自由度を大きく広げることができる。冷却には水冷を使うことで、騒音値を70dBに抑えた。試験中でも車両が発する音を確認しやすくなる。
