最優秀鉄道車両にJR東海のHC85系…ブルーリボン賞&ローレル賞選定 2023年

2019年12月に登場したHC85系の試験走行車。
2019年12月に登場したHC85系の試験走行車。全 2 枚

鉄道友の会は5月25日、2023年の「ブルーリボン賞」にJR東海のHC85系特急型車両を、ローレル賞に京都市交通局の京都市営地下鉄・烏丸線用20系を選定したと発表した。

【画像全2枚】

1958年に制定されたブルーリボン賞は、鉄道友の会の選考委員会が最優秀とした車両へ授与する賞。1961年に制定されたローレル賞は、選考委員会が選んだ候補車両を会員の投票結果を参考に選考委員会が審議し、優秀と認めた車両へ授与する賞。

選定候補はともに前年1月1日~12月31日に国内で運行を開始した営業用の新形式車両またはそれに準じる改造車両で、今回の選定では13形式・系列が候補となっていた。

JR東海の「ブルーリボン賞」受賞は、JR西日本とともに受賞した2008年のN700系新幹線車両以来。京都市交通局の「ローレル賞」受賞は初めてで、地下鉄用車両の受賞は2022年の東京地下鉄17000・18000系に続き2年連続となった。

HC85系はキハ85系の後継車として2019年12月に試験走行車が登場。ディーゼルエンジンにより発電した電力と蓄電池の電力を併用し、モーターを回して走行する「パンタグラフがない電車」で、2022年7月から高山本線の特急『ひだ』に投入。2023年3月には『ひだ』全列車を置き換え、同年7月には紀勢本線の特急『南紀』も置き換えることになっている。

在来線のJR特急型としては最高速度120km/hに対応した国内初のハイブリッド車であること、和をイメージした柔らかな曲線で構成された車体、車内や足回りの状態をリアルタイムに監視する通信システムの導入、メンテナンス性を高めた台車、木目調の落ち着いたインテリアなど、多くの点で「ブルーリボン賞」にふさわしい最も優秀な車両として評価された。

20系は、1981年に烏丸線に登場した10系1・2次車の置換え用として2022年3月から営業運行を開始。京都の伝統産業品と協創したトータルデザインや京都市民参加によるデザイン策定など、地下鉄車両としてはこれまでにない取組がなされたほか、将来的に自動列車運転装置(Automatic Train Operation=ATO)に対応するなど、最新技術と京都らしさを兼ね備えた車両であることが評価された。

曲面を多用して近未来的なイメージにまとめられたアルミ合金製の京都市営地下鉄・20系。曲面を多用して近未来的なイメージにまとめられたアルミ合金製の京都市営地下鉄・20系。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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