およそ30年ぶりに名鉄が運賃改定…平均10%の値上げ、特別車両料金も見直し 2024年3月予定

特別車両料金を必要とする全車特別車の空港連絡特急2000系「ミュースカイ」。
特別車両料金を必要とする全車特別車の空港連絡特急2000系「ミュースカイ」。全 4 枚

名古屋鉄道(名鉄)は5月26日、国土交通大臣に対して鉄軌道運賃の改定認可申請を行なったと発表した。2024年3月の実施を予定している。

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コロナ禍による旅客減少や電気料金、資材価格の高騰などによる経費増加などを理由としており、消費税率の変更に伴なうものを除けば、1995年以来およそ30年ぶりの改定となる。

平均改定率は10%で、普通運賃は初乗りが10円アップの180円となるが、利用が多い7kmの区間までは率を抑えるとしている。

定期運賃は通学用が家計負担を考慮して据え置かれ、通勤用は平均11.6%のアップに。割引率は0.5%引き下げた44.6%となるが、通学用は逆に2.1%引き上げた84.3%となる。この割引率は大手私鉄では最も高い率になるという。

なお、知多新線、豊田線、羽島線、空港線に適用されている加算運賃は添え置かれるが、駅の移設により上飯田・西ノ口・柳津の各駅を発着する一部区間に設定されていた特定運賃は廃止され、キロ程に応じた運賃となる。

また、名古屋本線の一部区間に設定されている暫定運賃は対象区間や設定額を区間ごとに見直し、認可後に特定運賃として届け出るとしている。

このほか、特別車両料金については認可後に改定を届け出るとしており、現行の360円が、基本料金(450円)、平日9~16時台と土休日の終日に適用される閑散時間帯割引料金(300円)、車内精算料金(500円)の3パターンに分けられる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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