シトロエンの小型EV『アミ』、ワイルドな限定車第2弾を欧州で1000台販売へ

最初の限定車は受注開始から17分で完売

取り外し式ソフトトップと金属製チューブドア

内外装にイエローのアクセント

1回の充電での航続は最大70km

シトロエン・マイ・アミ・バギー 2
シトロエン・マイ・アミ・バギー 2全 10 枚

シトロエンは5月23日、シティコミューターEV『アミ』の新たな限定車『マイ・アミ・バギー2』(Citroen My Ami Buggy 2)を、フランスなど欧州10か国において6月20日、限定1000台で発売すると発表した。

◆最初の限定車は受注開始から17分で完売

マイ・アミ・バギーはフランス本国において、2022年6月、オンラインのみで限定50台を受注した。50台は、受注開始から17分28秒で完売。最も早いユーザーは、受注開始から2分53秒で購入手続きを済ませたという。

これを受けてシトロエンは、マイ・アミ・バギーの第2弾、マイ・アミ・バギー 2を発表した。今回は限定台数を1000台に増やし、フランス本国だけでなく、イタリア、スペイン、ベルギー、ギリシャ、ポルトガル、イギリス、ルクセンブルク、モロッコ、トルコの合計10か国で販売する。

フランス本国でのベース価格は、1万0490ユーロ(約160万円)。6月20日10時よりオンラインのみで注文でき、9月中旬から納車を開始する予定だ。

◆取り外し式ソフトトップと金属製チューブドア

シトロエン・マイ・アミ・バギー 2シトロエン・マイ・アミ・バギー 2

マイ・アミ・バギー 2には、カーキ色のボディカラーにイエローのアクセント、ゴールドのホイールを採用した。取り外し可能なファブリック製のソフトトップと、ドアの交換が可能なヒンジ付きの金属製チューブドアにより、ビーチや田園地帯に最適なモデルになるという。

通常のアミに用意される「Pop」バージョンと「Vibe」バージョンの装備を取り入れている。たとえば、強化タイプのフロントバンパーとリアバンパー、ライトの周りのトリム、ワイドなホイールアーチとリアスポイラーが装備されており、筋肉質な外観を演出する。

また、車体のプロテクションはブラック仕上げとし、カーキ色のボディカラーとのコントラストを表現した。カーキ色に加えて、イエローのアクセントを効果的に用いた。足元は、14インチの穴あきゴールドホイールで引き締めている。

◆内外装にイエローのアクセント

シトロエン・マイ・アミ・バギー 2シトロエン・マイ・アミ・バギー 2

取り外し可能なソフトトップは、『メアリ』や『2CV』など、シトロエンの伝説的なモデルのファブリックルーフを彷彿とさせることを狙った。グレーのファブリックルーフの素材は防水性があり、UV処理も施され、強い日差しと悪天候から乗員を保護する。ルーフファブリックはスナップファスナーで取り外し可能で、巻き上げてシートの後ろに収納できる。

イエローのアクセントは、内装にも取り入れられた。ダッシュボード上の収納部、バッグフック、ドアオープニングストラップなどにイエローを使う。黒いシートにはイエローのステッチをあしらい、フロアマットの継ぎ目にもイエローを用いている。

軽量のBluetoothスピーカー、「Ultimate Ears Boom」が装備される。脱着式で気軽に持ち運べ、パワフルで没入感のある360度サウンドを可能にする、と自負する。防水性と耐久性に優れ、バッテリーは1回の充電で最大15時間使える。

◆1回の充電での航続は最大70km

ボディサイズは、全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mm。車両重量は485kgに抑えられた。最小回転半径は3.6mと、取り回し性に優れる。シトロエンによると、バスや地下鉄、路面電車などの公共交通機関のほか、二輪車、自転車、スクーター、キックスクーターなどの代替手段として開発したという。

EVパワートレインのモーターは、最大出力が8.2hpだ。バッテリーは蓄電容量5.5kWhのリチウムイオンで、フロア下にレイアウトされる。1回の充電での航続は最大70kmだ。シトロエンによると、70kmの航続は、都市部のユーザーの1日の平均移動距離を上回るという。バッテリーの充電は、220Vソケットで、およそ3時間で完了する。

《森脇稔》

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